関東甲信地方の紅葉は早いところで10月中旬から見頃を迎え始めますが、温暖な気候の影響もあり、場所によっては12月頃まで楽しむことができます。関東甲信地方の紅葉名所といえば、千葉の養老渓谷・神奈川の三渓園・長野の蓼科高原・栃木の日光・茨城の国営ひたち海浜公園・群馬の伊香保温泉などがありますが、今回はtenki.jp×YAMAP編集部で厳選した関東甲信地方のおすすめ紅葉登山コース8選を紹介します。
高尾山
標高599m、東京都の南西部に位置する高尾山は年間300万人前後のハイカーたちが四季を問わず訪れ、特に紅葉の時期は美しいもみじが絶景です。1号路から6号路まで6本の自然研究路に加え、稲荷山コースなどの登山コースも多く、レベルや目的に応じた山歩きができるのもこの山の特長の1つです。
今回紹介するのは「稲荷山・1号路周回コース」。山頂まで2時間ほどで登頂できるコースです。
登山所要時間:約3時間45分
距離:7.1km
上り:532m
下り:532m
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赤城山
赤城山は、同じ群馬の妙義山、榛名山とともに上毛三山に数えられ、最高峰は黒檜山(1828m)となっており、オートキャンプ場でのキャンプや自転車でのヒルクライム、南面の温泉など、登山だけではなく様々なアクティビティで親しまれています。
今回紹介するのは「あかぎ広場前バス停発着|黒檜山・駒ケ岳周回コース」
急な斜面はほとんどなく、緩やかに安定した登山道が続きます。冬季は雪がよく積もるので、本来の歩きやすさと相まって、雪山登山入門の山として人気を集めています。山頂の見晴らしはよくありませんが、そこから2分ほどで絶景スポットがあるため、景色を期待するならそちらがおすすめです。
登山所要時間:約3時間半
距離:5km
上り:560m
下り:560m
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塔ノ岳
標高1490mで表丹沢エリアの最高峰である塔ノ岳は、山頂部は広く開けており、山と海を望む360度の大パノラマを楽しむことができます。首都圏方面も一望できるので、山頂に建つ山小屋・尊仏山荘に宿泊して夜景を楽しむのもありでしょう。
今回紹介するのは「表尾根・塔ノ岳・大倉尾根縦走コース」
やや長めのコースとなっており、特に下山路の大倉尾根は標高差が約1200mあります。階段を伴ってひたすら下りが続くので無理をせず、途中の山小屋などで休憩を入れながら下りていくのが吉です。
登山所要時間:約7時間45分
距離:14.1km
上り:1199m
下り:1675m
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茶臼岳
茶臼岳(ちゃうすだけ)は日本百名山に選定されている那須岳の一座で、栃木県那須郡那須町に位置する標高1915mの山です。北側に連なる朝日岳・三本槍岳とあわせて那須三山と呼ばれ、さらに南月山・黒尾谷岳を加えて、那須五岳とも呼ばれます。
今回紹介するのは「那須岳・朝日岳・三本槍岳 三座縦走コース」
那須五岳、その中でも特に人気の三座(那須岳・朝日岳・三本槍岳)を縦走するこのコースは、時間や天候などの様子を見ながら途中でエスケープすることもできるので、例えば、ここから茶臼岳だけに登ったり、朝日岳と三本槍岳だけに登ったりもできるためおすすめです。
登山所要時間:約3時間半
距離:6.2km
上り:452m
下り:452m
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※画像はくなさんのYAMAP活動日記より
筑波山
日本百名山のなかでは最も低い山として知られる茨城県の名山である筑波山は、男体山と女体山からなる双耳峰で、アクセスが良く温泉もあり、ケーブルカーとロープウェイも運行され、山麓・山頂付近は観光客が多く訪れます。紅葉時期は特に混むため、平日でのチャレンジがおすすめです。
今回紹介するのは「筑波山 御幸ヶ原コース-白雲橋コース」
筑波山神社からスタートし、男体山、女体山の両ピークを経由して再び筑波山神社に戻ってくるこのコースは、どちら回りで登っても楽しむことができます。
登山所要時間:約3時間半
距離:5.4km
上り:695m
下り:739m
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木曽駒ヶ岳
木曽駒ヶ岳は、長野県南部に連なる中央アルプス(木曽山脈)の最高峰で、登山者の多くが利用するロープウェイ・千畳敷駅がメインの登山口となります。千畳敷から山頂へは、急登こそあるものの通過困難箇所はなく、天気が安定していれば初級者でもそう苦労せず登頂できるでしょう。
今回紹介するのは「千畳敷〜木曽駒ヶ岳コース」。木曽駒ヶ岳の鉄板コースである、駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から登山するコースです。ロープウェイを降りると、目の前には千畳敷カールと宝剣岳のアルペンな雰囲気抜群の絶景に包まれ、序盤からテンションアップ間違いなし。山頂では360度の大展望が広がります。
登山所要時間:約3時間半
距離:3.5km
上り:453m
下り:453m
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奥穂高岳
穂高岳は、日本三大岩場のひとつで、日本第三位と言われる最高峰の奥穂高岳を盟主としています。豪快で重量感のある崇高な山容、荒々しい岩壁や雪渓、氷河地形に展開するお花畑と秋の紅葉など、魅力に溢れる、わが国を代表する名峰です。標高3000m前後の峰々は数多くの岩壁・岩峰が連なり、多くの梯子や鎖の設置されたルートではスリルある登山を楽しむことができます。
今回紹介するのは「上高地バス停-河童橋-前穂高岳-奥穂高岳 周回コース」。今回紹介する全8記事中でも最長の登山コースとなっており、登頂にはある程度の練度が必要です。
登山所要時間:約16時間
距離:25.1km
上り:2196m
下り:2196m
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燕岳
長野県の飛騨山脈にある燕岳は、二百名山の他に新日本百名山にも選ばれた標高2763mの山です。山名の由来は春の雪が燕に似ていたため付けられたと言われています。急登が多いものの道がよく整備されており、学生の登山などにも適した山道となっています。
今回紹介するのは「中房温泉-燕岳 往復コース」
標高1450mの中房・燕岳登山口から登るこのコースは、登山口付近の駐車場はシーズンになると大変混雑します。植生保護のため指定コースから離れないようにしましょう。復路は往路下山で、危険箇所なども特になく、おすすめのコースです。
登山所要時間:約7時間15分
距離:9.5km
上り:1406m
下り:1406m
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日本全国の紅葉巡りに出かけよう
いかがでしょうか?関東甲信地方には、本記事では紹介しきれない数多くの紅葉スポットが存在しています。紅葉巡りの際には、tenki.jp紅葉見頃情報や、YAMAP「リアルタイム紅葉モニター」をチェックするのもおすすめです。