ランニングが習慣化して、走るのが楽しくなってくると、快適に走れるランニングシューズやおしゃれなランニングウェアなど、いろいろとアイテムを揃えたくなりますよね。その中でも気になるのはランニングウォッチではないでしょうか。
マラソン大会に出ている人の多くがランニングウォッチを使っているので、購入するために検討を始めたけど、種類が多くてどれを選んでいいのかわからず迷う人もいるかと思います。そこで今回は、ランニングウォッチをどのように選べばいいのかについてご紹介していきます。
ランニングウォッチにできること
まずはランニングウォッチでできることについて紹介します。ランニングウォッチは大きく分けて2つの種類があり、1つはストップウォッチ機能やラップ計測機能のみが搭載されたもので、もう1つが衛星測位システム(GPSなど)や光学式心拍計を搭載したものになります。
以前はストップウォッチ機能やラップ計測機能のみのシンプルなランニングウォッチが主流でしたが、今は多くのランナーが衛星測位システムや光学式心拍計を搭載した、下記機能を持つランニングウォッチを使用しています。
・ランニング中のペース表示
・ランニング中の心拍数表示
・ランニング中の走行距離表示
・ランニング中に測定したデータの管理
基本となる機能はこの4つで、ランニング中に自分の走っているペースや心拍数、走行距離などの情報をランニングウォッチで確認できます。また、それらのデータをサーバーにアップロードすることで、ランニングの履歴を後からアプリやWebサイトで確認できます。
同じことはスマートフォンのランニングアプリでもできますが、走行中に画面を見るのは危険ですし、スマートフォンを手に持って走ると落として画面が割れるリスクもあります。そのようなリスクを回避できるのが、ランニングウォッチのメリットになります。
最新モデルはトレーニングに役立つ機能が搭載されている
ランニング中にペースや距離を手元で確認できるというのが、ランニングウォッチを利用する最大のメリットですが、ランニングウォッチメーカー同士の競い合いにより、走行データを計測表示する以外の機能も次々と追加されていきました。
搭載されている機能はランニングウォッチのグレードにより違いますが、最新モデルに搭載されている機能をいくつか挙げていきます。
・VO2 MAX計測
・血中酸素トラッキング
・ランニングコースのナビゲーション
・トレーニングメニューの提案
・睡眠管理
・疲労管理
・音楽の保存と再生
・スマートフォン連携
これ以外にもいくつもの機能が搭載されており、ハイグレードモデルになるとパーソナルトレーナーのように、個別のトレーニングサポートまでしてくれます。基本的に価格が上がるほど搭載される機能が多くなる傾向にあります。
こんなにも多くの機能は使いこなせそうにないと思ったら、まずは機能を絞った入門モデルか、多くの人が購入しているスタンダードモデルを3~5年くらい使ってみて、高機能モデルが必要だと感じた段階で買い替えるのがおすすめです。
ランニングウォッチとスマートウォッチの違い
ランニングの記録はランニングウォッチだけでなく、Apple Watchのようなスマートウォッチでも計測や表示ができます。スマートウォッチは低価格帯の商品も多く、GPSなどの衛星測位システムと光学式心拍計を搭載して1万円以下という商品もあります。
このため、ランニング中のペース・心拍数・走行距離といったデータの測定や表示はスマートウォッチでも問題なく行えます。しかも最新のスマートウォッチの多くが、ランニングでの使用を想定しており、両者に違いはほとんどありません。
それでも、まったく同じというわけではなく、たとえばランニングウォッチは手動でラップ計測ができ、さらにはトレーニングメニューの提案もしてもらえます。ハイグレードモデルになると、自分の走力を数値で表示するといった機能もあります。
またApple Watch Series 7の場合には、GPSを使用した屋外ワークアウトだと7時間までしか計測できないなど、種類によっては長時間の計測ができない商品もあります。
ただしランニングウォッチはモデルチェンジのサイクルが数年あり、スマートウォッチは毎年のようにモデルチェンジが行われているため、スマートウォッチのほうが進化のスピードが速く、最新のテクノロジーがすぐに導入されるというメリットもあります。
いずれにしても、こだわった使い方をしないというのであれば、ランニングウォッチではなくスマートウォッチでも問題ありません。購入するときに、GPSを使用したときの稼働時間が自分の用途に合っているかどうかだけ確認しておきましょう。
マラソン大会に出るならランニングウォッチを購入しよう
健康のためだけに走るなら、ランニングウォッチなしでもまったく問題ありません。ランニングの記録もスマートフォンアプリで十分で、ランニングウォッチはオーバースペック。ただ、走力の向上を求めるようになってくるとランニングウォッチはとても便利なアイテムです。
もしマラソン大会に出場するというのであれば、自分の走力を手軽に確認するために、ランニングウォッチを購入しましょう。成長のために大事なのは現状を把握することで、ランニングウォッチがあれば自分の走力を客観的に把握できます。
注意してもらいたいのが、きちんと衛星測位システム(GPS)搭載モデルを選ぶということです。予算が限られているからといって、安さで選んだらGPSが搭載されておらず、ペースや走行距離を表示できなくて無駄な買い物になってしまうことがあります。
自分で判断が難しいなら、家電量販店やランニングショップのスタッフに相談しながら選ぶのがおすすめです。お気に入りのランニングウォッチを手に入れて、マラソン大会に向けてしっかりとトレーニングを積み重ねていきましょう。