ゴルフでアドレスする時、ゴルフボールとの距離は意識しているでしょうか。「なんとなく立っている」という方もいるかもしれませんが、遠すぎたり近すぎたりすると、ゴルフボールにしっかりエネルギーが伝わらず、思い通りのショットが打てません。特にドライバーとアイアンは、ゴルフボールとの距離が重要です。
そこで今回は、ゴルフボールとの最適な位置について解説します。
手打ちや棒打ちのままにしてしまうリスクも紹介しますので、「適当に位置を決めていた」「イマイチなショットしか打てない」という方は参考にしてみてください。
正しいゴルフボールとの距離を身につける方法
アドレスやスイング軌道などをしっかり意識している人でも、意外と意識していないのがゴルフボールとの距離です。適当にアドレスしている人は、ゴルフボールとの距離が安定しないため、スイング軌道を意識していたとしても、毎回スイング軌道がゴルフボールの位置に合わせて変わってしまいます。
特にドライバーやアイアンでのショットは、ゴルフボールとの位置を意識しなければ、スイング軌道が乱れて、思うようなショットが打てません。ドライバーとアイアンのゴルフボールとの正しい距離の身につけ方を紹介しますので、自分にとってベストな位置を把握しましょう。
■ドライバーショット時のゴルフボールとの距離
ご自身のベストの距離を決めるために、ドライバーを持ち、いつも通りのスタンス幅でアドレスしてみてください。この時のヘッドの位置がティーアップのベストの位置なので、感覚として覚えておきます。ティーショットを打つ前にルーティンにしておくと、常にベストなゴルフボールとの距離でドライバーショットが打てるようになります。
ドライバー時のゴルフボールの距離の目安は、アドレスした時に体とグリップエンドの距離がこぶし二つ分空いている状態と言われています。ただし、手のひらの大きさは人によって異なるため、必ずしもこぶし二つ分がベストな距離とは言えません。あくまでこぶし二つ分は目安として考えておきましょう。
基本に忠実にアドレスした場合、体とヘッドの距離が取れるため、理想的な体とボールの距離も自動的に決まるはずです。アドレスをきちんと取った上でヘッドの位置を確認し、その場所にボールを置くようにしましょう。この時こぶしを体とグリップエンドの間にこぶしを入れてみると、おそらく約二つ分になっています。
■アイアンショット時のゴルフボールとの距離
アイアンの場合も、いつも通りのスタンス幅でアドレスをしてみてください。番手によってヘッドが来る位置が変わってくるはずです。いつも通りにアドレスした時の体とヘッドとの距離が、その番手でのベストのゴルフボールの距離になります。
アイアンの場合は体とグリップエンドの距離の目安が、こぶし一つ半分です。この場合も個人差があるので、あくまで目安ですが、アドレスをした時に明らかに一つ半分よりも離れていたり、逆に近すぎたりする場合は、アドレスから見直してみてください。
ちなみに、7番アイアンの場合、体からゴルフボールまでのベストの距離は、腕の長さと言われています。まっすぐ前ならえをした時の手のひらの真下にボールを置くのが理想的です。7番アイアンでの体からゴルフボールの距離を自分の目安として、そのほかの番手のゴルフボールの距離を考えてみてもいいでしょう。
手打ちや棒打ちのままにするリスク
手打ちとは、下半身の回転ができていなかったり、体重移動ができていなかったりして、手や手首だけでショットしてしまうことです。棒打ちは腕からクラブヘッドまでがほとんど一直線の状態でスイングしたときのショットになります。
ゴルフのスイングは体を回転させることが重要です。腕は意識的に振っているのではなく、体の回転に合わせて体に巻き付くように腕が振られるのがいいとされています。よくでんでん太鼓のようなイメージでスイングするといいと言われますが、手打ちや棒打ちのままにしていると、でんでん太鼓のようなスイングはできません。
体からゴルフボールまでの位置が遠すぎたり近すぎたりすると、手打ちや棒打ちになってしまいがちです。もし常に手打ち・棒打ちになっているなら、ゴルフボールの距離を見直しましょう。
自分なりのベストなゴルフボールとの距離を見極めよう
体からゴルフボールまでの距離はドライバーは体からグリップエンドの距離がこぶし二つ分、アイアンは一つ半分と言われますが、こぶしの大きさは人によって違うため、どうしても個人差が出てしまいます。
今回紹介したように基本に沿った状態でアドレスをして、その時の体からクラブヘッドの距離をベースにして、ゴルフボールの距離を決めましょう。ゴルフボールの距離が一定になればスイング軌道も安定しますから、ショットも安定するようになります。
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