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「春分」太陽の動きが季節の変わり目を規定。心も身体も新たな季節へ!


「暑さ寒さも彼岸まで」だれもが口にしたくなるこの言葉の裏には、もうこの辺りで暑さも寒さも勘弁して下さい、という思いが込められているように思えませんか。季節の厳しさに耐えてきた人々の願いや安堵が感じられます。昼と夜の長さが同じになり、これから次第に日が長くなっていく「春分」には明るさがあります。鳥が巣作りを始め、桜の開花の知らせが届くようになれば、さまざまな花も咲き始め、この世の春を謳歌する季節へと進みます。人生の節目とも重なる「春分」は日本人にとっても大切な時季です。

快晴の空に咲き誇る河津桜

快晴の空に咲き誇る河津桜


どうして、お墓参りへ行くのは「春分の日」なの?

仏教の教えでは、太陽が真東から昇り真西に沈む「春分の日」は私たちが生きるこの世「此岸(しがん)」と、ご先祖の住むあの世「彼岸」が通じやすくなることから、亡くなられた方々の霊に真心を捧げる供養が行われるようになったということです。
子供の頃お寺さんでこの話を聞いたとき、この世とあの世、ご先祖と自分たちが太陽の動きで真っ直ぐにつながっているのだ、と理屈抜きでわかったような気がしました。ご先祖という見知らぬ存在がグッと身近に感じられるようになったきっかけだったと思い出されます。
「春分の日」をお中日とし前後3日を含めた1週間がお彼岸となります。各寺院では亡くなられた方へむけての法要「彼岸会」が営まれます。お彼岸の行事は仏教発祥の地インドや、仏教が伝えられて大きな発展を遂げた中国にはない、日本独特の風習だということです。
お彼岸になるとお寺さんや霊園は、お線香の匂いが漂い、お墓参りの人々で賑わいます。このような風景に季節の穏やかな幸せを感じることができます。先祖との不思議なつながりを思い、今生きていることの不思議さえ感じられる「お彼岸」の風習は、日本人の心を作っている文化のひとつ、といえるのではないでしょうか。


「ぼた餅」春を言祝ぐお菓子は不揃いがいい!

お彼岸に欠かせないお菓子といえば春は「ぼた餅」です。秋は「おはぎ」と、季節によって呼び分けられていますが、最近では季節を問わず「おはぎ」と呼ぶ地域もあるようです。もち米やうるち米を団子にして、主には小豆あん、他にも黄な粉や胡麻などでまぶした餅菓子です。
家庭で作ることが少なくなってしまいましたが、手作りのぼた餅の特徴は大きさです。和菓子屋で買ってくる小さくて上品な雰囲気のぼた餅と違い、ボリュームがあり一個食べれば満腹になるくらいの迫力があるものも少なくありません。そういうぼた餅が大きな皿にいくつも並べられ盛られてテーブルにどんと置かれていたのが、家で迎えるお彼岸の情景だった、という方も多いのではありませんか? 小豆の皮が艶やかに光っていたのが記憶に残っています。おばあちゃんやお母さん、おばちゃんたちが総出で作っていることもあったようです。
「不揃ひの牡丹餅とどくお中日」 片山富美子
名もなき女性たちがこの日のために、みんなのために作った味わいあるぼた餅を詠んだ句です。たとえ不揃いでも、みんなが喜んで手を出し食べている様子が浮かんでくるような「春分の日」のぬくもりを感じませんか。


出でよ「春の野」へ! 精気はあふれ、心は弾む!

「春の野原」とはどのようなイメージでしょうか。冬枯れから再生を果たした緑がそこここに萌え出ただけでなく、ピンクや黄色、中には青といったちいさな花が咲いて、思わず駆け回りたくなるような開放感も湧いてきそうです。そこにあるのは親しみと明るさ、希望でしょうか。
自然は正直です。気温が上がるとあっという間に芽を出し色づき、新しい成長を始めていきます。私たち人間も同じ、少し温かくなると身体は伸びやかになり、心も軽く活動的な気持ちが自然に湧いてきます。
「春の野は気の広うなる初めかな」 杉風
「春の野や何に人行き人帰る」 正岡子規
「いま春の野へ放ちたき心かな」 稲畑汀子
どの句も「春の野」の広がりだけでなく、ともに広がる心も詠まれています。江戸時代に芭蕉の弟子として活躍した杉風(さんぷう)、明治時代に俳句に革新をもたらした子規、その流れを汲み昭和から平成、令和を生きた汀子、時代は違えど「春の野」のイメージそのままに季節の躍動が、時代を越えて心の中に生きていることがわかります。
春とは冬からのダイナミックな動きがあってこそできあがる季節なのだ、とあらためて春の魅力を知ることができます。空気は温かくなると次々と景色を広げていきます。華やぐ春に背中を押してもらい、新しい門出や次なる一歩を踏み出していけたら、きっと素敵な時をすごしていけそうですよ。

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