いよいよ今年も残りわずかになってきました。どんな予定を立てていますか?今年の12月はいつもの師走とは少し違う、ゆったりとした気持ちで、楽しく過ごしてみませんか?そんな気分を盛り上げてくれるのにぴったりの、ごちそうご飯シリーズです。今回のテーマはずばり、『揚げ物・フライ』です。惣菜コーナーなどで簡単に買うことができる種類のおかずですが、やはり、揚げたては別格です。簡単に作れるレシピをご紹介します。億劫がらずに、ぜひ試してみてくださいね。ゆったりした気持ちで食卓を囲んで、楽しくて美味しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
揚げ物が億劫、と言う人に
「揚げ物は面倒だからしない」と考える方は、多いかもしれません。衣をつけることで散らかってしまったり、油がはねたり。使用後の油の処理もありますね。準備に使うスペースも広く取られるかもしれません。しかし最近では、油はね防止のネットや揚げ物用のバットセットなど、様々な便利グッズが登場して、価格もお手頃になっています。また調理に使う道具を工夫することで、材料を節約できたりします。参考になりそうなアイデアを少しご紹介しますので、トライしてみてはいかがでしょう?
<油の使い方>
揚げ物専用鍋をお持ちなら問題ありませんが、お持ちでない人も最近では多いかもしれません。そんな場合には「揚げ焼き」という調理方法を試してみてください。フライパンなどに少し多めの油を入れて、焼くように揚げる方法です。高さのないフライ類や幅のあるものを揚げる際にはとても便利な方法のひとつです。注意点は、「表」「裏」で揚げるので、側面や中心部にムラが出来やすいという点です。径の大きなものを利用すると、使用する油の量は小ぶりの揚げ物専用鍋と同じくらいの量になることも。また一度に揚げられることのできる面積が広いので、素材をたくさん入れてしまうと、油の温度が下がってしまって、カリッと揚げられなくなるので、そのような時は火加減を少し強めに設定しましょう。
<油の処理>
揚げ物が終わった後の油は、専用の薬剤などで固めてゴミとして処分することに、少し気後れしてしまう人もいるかもしれませんが、使用後の油を濾過するキッチングッズも安価で出ています。油を再利用できるのは、嬉しいですよね。ただ、そういったものがなくとも、応急処置的に油を濾すことが出来るので、紹介します。アウトドアや災害時にも使える技なので、覚えておくといいかもしれません。
使用するのは、コーヒーのドリッパーとそれを受けるカップや鍋などです。コーヒーをハンドドリップするように油を濾すだけです。注意点は、すぐ溢れてしまいやすいので、ゆっくり、数回に分けて濾していくことです。また、使用するドリッパーやカップなどがプラスチックやガラス製の場合、耐熱温度がありますので気をつけましょう。
<粉類・衣の汚れ>
小麦粉やパン粉などを使用すると、どうしても周りに舞ってしまったり、こぼれたりしてしまいます。調理後の掃除を考えるのは、楽しくないですよね。そんな時に活躍するのが、ポリ袋です。小麦粉→卵→パン粉という順番を簡略化しましょう。「小麦粉と水」、もしくは「小麦粉と卵(と水)」など、バッター液と呼ばれる下地をポリ袋の中で作ってしまいましょう。手で揉むだけで混ざるので、洗い物も減らすことができます。パン粉も同じようにポリ袋で。無駄にするパン粉も減らすことができますし、変形自在のポリ袋で衣付けもうまく行なうことができます。ポイントは、ヘリに少し高さのある皿などを受け皿として利用することです。くたっとしてしまいがちなポリ袋が自立しやすくなります。
どうでしょう?少しやる気になってきませんか?揚げたてほかほかの、カリッとしたおかず。挑戦してみてくださいね。
レシピ1. 本当に手軽!「クリーム春巻き」
缶詰を使用するので、本当に手間いらず。これからの時期にぴったりの、トロリとしたクリームが絶品の変わり春巻きです。食べてびっくりも楽しいかもしれませんね。
<材料>
春巻きの皮 6、7枚
スライスチーズ 6、7枚
ホワイトソース缶詰 1缶(300g程度)
ツナ缶 1缶
玉ねぎ 1/2個
こしょう 適量
油 適量
<作り方>
1. 玉ねぎは横半分に切って、薄切りにします。
2. ツナ缶はしっかりと水分を切っておきます。
3. 小さめのお皿に、分量外の小麦粉と水を1.5:1の割合で混ぜて、春巻き用ののりを作っておきます。
4. 玉ねぎ、ツナ、ホワイトソースをボウルなどで混ぜ合わせます。
5. 春巻きの皮の角を手前に、ダイヤ型におきます。真ん中よりやや下側にスライスチーズをおきます。4.のソースを乗せて、手前、左右、と包んでいきます。余裕を持たせてゆるく巻くと、クリームがはみ出しにくくなります。
6. 巻き終わりには、のりを多めに塗ってしっかり閉じましょう。
7. 個数分、同じように繰り返して作っていきます。
8. 揚げ焼きをします。フライパンに1.5cm程度の油を入れて、170℃くらいに温めます(菜箸を入れたら、細かい泡が真っ直ぐに上がる程度です)。
9. 時々転がしながら、きつね色になるまで、3分程度、揚げます。
10. 出来上がりです♪
レシピ2. 人気の高い「ハムカツ」をイタリアン風で
こちらのレシピは、ポリ袋を使えば、ほとんど洗い物がありません。さらに、冷蔵庫にストックしてあるような材料で作ることができます。大人も子供も好きなハムカツは、やっぱり、揚げたてが1番。癖になって、リクエストされるかもしれない美味しさです。
<材料>1個当たり
ハム 4枚
スライスチーズ 1/2枚
トマト系パスタソース、もしくはピザソース
小麦粉 適量
水 適量
パン粉 適量
油 適量
<作り方>
1. ハムは2枚ずつを重ねておきます。
2. 小麦粉 大さじ8と、水 大さじ6をポリ袋に入れて、揉んで混ぜ合わせておきます。別のポリ袋にパン粉を入れておきます。
3. ハム2枚の上にチーズ、ソースを乗せます。ハムの外周に2.の小麦粉を溶いたものをのりのように付けて、残りのハム2枚を乗せて密着させます。
4. 3を崩れないように2.の小麦粉を溶いたポリ袋に入れて、全体に衣をつけます。
5. 4.を2.のパン粉の入ったポリ袋に移して、しっかりとパン粉をまとわせます。
6. 揚げ焼きをします。フライパンに1.5cm程度の油を入れて、180℃くらいに温めます(菜箸から少し大きめの泡が出る程度、パン粉を入れるとシュワっと広がる程度です)。
7. 両面を時々返しながら、きつね色になるまで、およそ4分、揚げます。
8. 出来上がりです♪
暑くもなく、揚げ物にはぴったりの時期になってきました。楽に、楽しくごちそうご飯。ぜひ試してみてください。