暑い時は冷えたスイカをムシャムシャ食べたくなりますが、種をいちいち取って食べるのが面倒くさいので、食べるのを敬遠している、という方もいるのではないでしょうか。また、たくさん切ってしまったけど、かなりあまってしまったので、どうやって保存したらいいかわからない、という方もいるかもしれません。
そこで今回は、スイカの種をきれいに取り除く方法と、あまったスイカの保存方法についてまとめてみました。
水平方向に半分にしてから、種の列でカットすると種を取りやすい
スイカの種の列は上下方向(縦方向)に並んでいます。この列に沿って切ると、種をスプーンでササッと一気に取り除くことができます。
丸いスイカを半分にする時はふつう、上から包丁を入れます。つまり、シマシマの模様に沿って、縦方向に半分にします。しかし、この方法だと、種が縦1列に並んでいるところにたまたま包丁が入れば、簡単に種を取り除くことができますが、種のないところに包丁が入ってしまうと、種の列は果実の奥のほうに埋まってしまい、取り除くことが難しくなります。
そこで、種を一気に取るためには、まず丸いスイカを切る時に、シマシマに対して垂直方向に切ります。つまり、軸を上にしてスイカを置いた場合、シマシマを断ち切るように水平方向に切って2等分にするのです。すると、断面に、先がクルッとカールしている維管束が走っているのが見えると思います。
この状態で、さらに放射状に切っていくのですが、底が丸くてグラグラするので、底の皮を少しだけ水平にカットして、スイカを安定させるとよいでしょう。
種は、この維管束の先のカールした部分を挟むようにして並んでいるので、そこに包丁を入れて切ります。ちょうど種の列で切るので、切り口の断面には種がきれいに並んでいるのを見ることができます。このように切ると、種を一つひとつほじくらなくても、サッと簡単に取り除くことができます。
参考
日本植物生理学会:すいかのたねの位置について
種を取ったスイカを一口大に切って冷凍。そのままフルーツポンチに
種を取りのぞきやすい方法で切ったスイカは、一口大にカットして冷凍保存することができます。
用意するものは金属製のトレイとラップ、そして冷凍用の保存袋です。
食品を急速に冷凍したいときは、金属製のトレイがあると便利です。金属は熱伝導率が高いので、金属製のトレイにのせて冷凍すると時間短縮になります。トレイのサイズをいくつかそろえておくと便利です。
スイカを冷凍するときは、金属製トレイにラップを敷き、一口大のスイカを並べ、上からラップをかぶせて冷凍します。カチカチに凍ったらラップをはずして、冷凍用の保存袋に入れて保存します。保存期間は2~3週間。
凍ったまま食べてもおいしいですが、フルーツポンチにすると、さらにおいしくいただけます。冷凍スイカにサイダーを注ぎ、氷とミントの葉を浮かべると、あっという間にスイカのフルーツポンチのできあがりです。お好みで季節のフルーツを加えてもいいですね。暑い時に、見た目も涼しげなスイカのフルーツポンチはオススメです。
参考
『いちばんよくわかる! 基本の冷凍保存』学研パブリッシング
暑い日が続きます。暑い時こそ食べたいスイカ。ちょっとした切り方の工夫で、種のないスイカをパクパク食べることができるようになります。夏バテ予防、熱中症予防のためにも、スイカを食べて暑い夏を乗り切りたいですね。