今年も桜の季節がやってきました。3月に入りネイルやストール、ネクタイやシャツに桜色のピンクを早速取り入れて季節の装いを楽しんでいる方もいらっしゃいますね。卒業や入学といった節目の時期、そして毎年訪れるこの春の季節にひとそれぞれ様々な思いをこめて桜を眺められることでしょう。本日はこの桜のよもやま話をお楽しみください。
お財布の中の身近な桜、ご存知でしたか?
桜は菊と共に、日本の国花ですので、普段の生活にも様々なモチーフで取り入れられています。特に毎日お世話になることが日本国貨幣に桜が盛り込まれていることをご存知でしたか?日本の国花である桜は山桜(ヤマザクラ)。そして、東京の花は染井吉野(ソメイヨシノ)です。貨幣には山桜がたくさん登場します。
・100円玉・・表面にサクラが描かれています。こちらは山桜。
・1000円札・・裏面に富士山とサクラが描かれています。表面にも、千円の文字の下にデザインがちりばめられています。
・2000円札・・表面バックの絵柄としてサクラとキクが描かれています。
・5000円札・・お札の角度を変えてみると、表面左下のホログラムにサクラが見られます。
・10000円札・・5000円札と同様、表面左下のホログラムにサクラが見られます。
ちなみに山桜の花言葉は、「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」そして「貴方に微笑む」「です。
桜はいつが見頃?
桜はヒマラヤを原産地とするバラ科サクラ属の樹木です。日本の桜は、植物学的に複雑かつ詳細に分類され600種類ともいわれていますが、全国の桜の名所の約8割が、「ソメイヨシノ」を植えているとされており。開花宣言や開花予想のために観測される桜の標準木はほとんどが「ソメイヨシノ」となっています。
気象庁によると開花宣言から満開(80%以上が咲いた状態)までの日数は北上するほど短くなる傾向にあるとされています。
沖縄・奄美地方で約16日
九州から東海・関東地方では約7日
北陸・東北地方では約5日
北海道地方では約4日
さらに開花してからの気温や天候に大きく左右されますので気温の高い日が続けば、満開までの日数は短くなりますし、気温の低い日が続けば、満開までの日数は長くなることになります。桜の見ごろは満開になってから1週間といわれています。
雨などで花が散る前にお花見にいきたいけれど、それぞれのご予定もありますので思案しますね。ちなみに、政財界や文化界、芸能界やスポーツ界などの各界の著名人が1万人前後招待されて盛大に催される日本の内閣総理大臣が主催する花見会「桜を見る会」は今年も東京都新宿区の新宿御苑で開催されることが決定し、4/13となったそうです(そのためこの日は、新宿御苑の一般公開はありません)。
季語で使われる桜たち
「初桜折しも今日はよい日なり」(松尾芭蕉)
「朝桜誰ぞや絽鞘の落しざし」(夏目漱石)
近年の俳句ブーム到来で、俳句に関する書籍やネット情報もたくさんありますのですでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。桜に関する季語を集めてみました。桜を愛でながら一句、始めてみませんか?
桜月(さくらづき)・・・晩春
春の季語「弥生(やよい)」の傍題。弥生は陰暦三月の異称で今のほぼ四月にあたるそうです。
その他三月をあらわす「弥生」の傍題には、花見月、春惜しみ月、花津月(はなつづき)、夢見月、さはなき月
・花冷(はなびえ)・・・晩春
桜のつぼみに雪が降ったり桜の咲く頃は気候も安定せず、ふいに寒さが戻ることがありますね。
全国的に見られますがが、とくに京都の花冷えは有名です。
・桜時(さくらどき)・・・三春
春の季語「花時(はなどき)」の傍題。俳句で花といえば桜を指すので、花時は桜の花の咲く頃という同じ意味をもちます。
花のころ、花の頃、花過ぎともいいます。
・桜東風(さくらごち)・・・三春
桜吹雪や春に吹く東風で、桜の咲く時期の東風をさすことが多いです。
・桜まじ・・・晩春
「まじ」とは南、または南よりの風のことをいい、桜が咲く頃に吹く南風や南東の風を、桜まじというそうです。
・花の雨・・・晩春
桜の咲く時期に降る雨、または桜の花に降り注ぐ雨、という両方の意味があります。お花見を計画していると降ってほしくありませんね。
・花曇(はなぐもり)・・・晩春
昔から「花開く時風雨多し」といわれるように、季節の変わり目で低気圧が生じやすくなります。桜の咲く頃の、暖かくどんよりとした薄曇りのことを、花曇といいます。
・初桜(はつざくら)
初桜 「初桜」とは、その年に初めて咲いた桜の花のこと。初桜を季語に使った俳句。
・朝桜(あさざくら)
朝桜とは朝に愛でる桜のことをいいます。
・夕桜(ゆうざくら)
夕方に愛でる桜のことをいいます。
・夜桜(よざくら)
夜に桜を愛でることをいいます。「夜の桜」(よのさくら)「桜月夜」(さくらづきよ)などと詠む季語もあります。
・遅桜(おそざくら)
ほかの桜が散り終わったころに遅れて咲く桜のこと。春の季語。
お花見必須アイテム一覧
では、いざ出陣!とお花見にでかける際に、必要な持ち物もリストアップしておきましょう。
【レジャーシート・段ボール】
人数に応じて適切な大きさのシートを用意しましょう。一般的なのはしっかりした作りのブルーシートです。
夜間などは下にアルミシートや段ボールなどを敷くと冷えが緩和されて、座り心地も良くなるのでお試しください。
【ガムテープ・マジック】
前述のグループ名を書いた紙を貼るためや、シート同士を貼り合わせるために使います。
ちなみに紙ではなく布テープのほうが丈夫です。
【使い捨て食器・マジック】
紙皿、紙コップ、割りばし、プラスチックのスプーンなど。風でとばされることもあるので、人数より多めに用意しておくと安心です。コップが誰のものか分からなくならないように名前を書いておくマジックもお忘れなく!
【ウェットティッシュ・トイレットペーパー】
お手拭きや、何かこぼしてしまったときなどに使えます。トイレの紙がなくなることもあるので、通常のティッシュやトイレットペーパーもあると安心です。
【ゴミ袋】
後片付け用に必須です。大・小各サイズ多めに持っていきましょう。大きめのゴミ袋に穴を開けて被れば防寒用や当日の急な雨対策にも使えます
【軽食、飲み物】
お酒・おつまみ・お茶・ジュース・お菓子・お弁当・お団子などを持って行ってもお花見気分が盛り上がります。屋台がでていたり、現地で調達できるところもあるでしょうが保温ポットに温かいお茶などを入れて持っていくと意外と喜ばれます。
【小銭】
ちょっと自動販売機用でジュースを買ったり、大人数のお花見では割り勘をしたときのお釣り用に!あるとなにかと重宝します。
【使い捨てカイロ・ひざ掛け】
寒いときは使い捨てカイロがありがたいものです。
【マスク】
花粉症の人は花粉対策としても!公園などでは土が風で舞うことも…!埃っぽさを避けるため、あれば安心のアイテムです。
しっかり準備して、花見をお楽しみください。