この時季、スーパーなどの野菜売り場に行くと、みずみずしい春キャベツが目に飛び込んできます。ふわっと丸くて柔らかい食感の春キャベツは今が旬! お値段も手頃でアレンジも豊富なので、春キャベツが冷蔵庫にあれば何かと重宝します。何よりうれしい点は、栄養価の面でもとても優れた食材であること!
季節の変わり目に風邪をひきやすい人や体調を崩しやすい人ほど、春キャベツのよさを知って、今夜の夕食に取り入れるなど、積極的に食べてくださいね。
魅力いっぱい! 旬を迎えた春キャベツ
ご存じの通り、スーパーの野菜売り場には一年中キャベツが並んでいます。でも、だいたい3月〜5月くらいに店頭に並ぶキャベツは「春キャベツ」と呼ばれます。
●いつも見るキャベツの特長 → 「やや楕円形」「葉が詰まっている」「濃い緑の色合い」
●春キャベツの特長 → 「形が丸い」「葉と葉の間にすきまがある」「黄緑色がかっている」
さらに春キャベツは「葉の巻きがゆるい」「葉が柔らかい」「水分が多い」「甘みが強い」といった点から、火を通さなくても生のままで食べやすいので、サラダや和え物にアレンジして、積極的に食べたいもの。もちろん、火を通して調理しても柔らかいうえに甘みが強いので、ロールキャベツなどに使用すると、いつもよりグンと美味しさが増すはずです。
春キャベツに含まれる栄養は?
キャベツはとても栄養豊富な食材ですが、春キャベツは生食に適しているので、サラダなどに活用すると甘くて柔らかい食感を楽しめるうえ、栄養素を損なうことなく吸収できますし、熱を加えて調理するときは、ポトフやスープなどにアレンジしてみましょう。
では、どんな栄養素があるのか、早速、確認していきましょう。
●キャベツの主な栄養素 → 「ビタミンC 」
ビタミンC風邪の予防や疲労回復、美肌づくりに効果があるといわれています。
●キャベツの主な栄養素 → 「ビタミンU 」(キャベジン/アミノ酸の一種)
「キャベジン」は胃腸薬の名前として知られていますが、その名の通りビタミンU は、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にさせる成分で、胃腸壁の修復強化や胃液分泌を抑制する作用が期待できます。
春キャベツは、刻んだ後に水にさらさないことが秘訣!
そのほかにも、春キャベツには次の成分が含まれます。
●キャベツの主な栄養素 → 「カリウム」
●キャベツの主な栄養素 → 「食物繊維」
●キャベツの主な栄養素 → 「ビタミンK」
「ビタミンC 」と「ビタミンU」は水溶性の成分(水に流れやすい)なので、次の点に気をつけましょう。
春キャベツを刻んだ後、水にさらさない
最初に葉を流水で洗ったうえ、包丁で刻む
この手順を踏むだけで、水溶性の成分を余すことなく摂取できます、
春キャベツの美味しい食べ方
春キャベツの特徴はなんといっても、甘くて水分が豊富な点にあります。また、栄養素のなかでも「ビタミンC」は加熱すると成分が壊れやすいので、ここでは「ビタミンC」を上手に摂取できるレシピをご紹介しましょう。
ここでご紹介するものは、キッチンにあるいつもの食材とキャベツ、そして調味料をあえるだけの簡単なレシピばかり。とても簡単なので季節の常備菜としても重宝します!
【春キャベツのこんぶ茶あえ】
用意するもの → 春キャベツ4分の1、塩・小さじ4分の1、こんぶ茶・大さじ2、すりおろしにんにく・半かけ、ごま油・大さじ2分の1
【春キャベツのワカメあえ】
用意するもの → 春キャベツ4分の1、ワカメ・お好みの量、しょう油・小さじ1、ごま油・大さじ2分の1、塩・小さじ4分の1、お酢・小さじ1
【春キャベツのツナあえ】
用意するもの → ノンオイルのツナ缶・1缶、オリーブオイル・大さじ1、塩・小さじ4分の1、酢・小さじ1
たくさんある春キャベツのアレンジ和え物
そのほかにもアレンジ方法はたくさんあります。ざっくり切った春キャベツにといつものお気に入りの食材と調味料を和えてみましょう。簡単に、美味しい逸品が完成しますよ。
【春キャベツの和えもの例】
●春キャベツ、蒸したアサリ、しょう油、ごま油
●春キャベツ、アンチョビ、カリカリベーコン、熱したドレッシング
●春キャベツ、きゅうり、ニンジン、玉ねぎのスライス、熱したドレッシング
●春キャベツ、じゃこ、わかめ、和風ドレッシング
●春キャベツ、コンビニで手に入る鳥サラダをほぐしたもの、和風ドレッシング
美味しいうえに簡単に調理できる春キャベツ。最も簡単に一品が完成させるコツは、お気に入りの食材と春キャベツを和えたら、いつものお気に入りのドレッシングをかけるだけ。
季節の変わり目の体調管理のためにも、旬の栄養を余すことなくとるためにも、まずは生食がおすすめですが、オリジナルの和え物を口いっぱいに頬張ったとき、きっと春の訪れを感じることができるはず。ぜひ、夕食の一品に取り入れてみては!
参照/一般社団法人脳神経疾患研究所