食器を洗うときなどに冷たい水に接することが多い冬は、風邪予防のため普段より手洗いの回数が増えますね。さらに空気の乾燥もあって、ふと手を見ると手のひらや甲がカサカサしていたり、指先に小さなささくれができていたりします。
手荒れが進むと、いやな気分になるだけでなく、スマホのクリックやスクロールにも支障が出たりもします。何より荒れた手は「手は年齢を表す」と言われ、周囲の人に意外と見られていることから、冬の間はハンドクリームを手放せない人も多いよう。そこで早速、ハンドクリームだけに頼らない「手荒れ防止法」や「ケア法」にトライしましょう!
ハンドクリームを使用した、基本の手荒れケア法
手の手荒れケアといえば、ハンドクリームがまず思い浮かびますが、クリームをただつけるだけではなく、手や指のマッサージなどを兼ねて、手のひらと甲、指の間、爪などにクリームを塗布しながらマッサージすると、より効果的です。
あわせて、手の洗いすぎによる手荒れはクリームで症状を改善できますが、「手の血行不良による手荒れ」は、クリームに加えて血行促進をうながすマッサージが欠かせません。
特に乾燥状態がひどくなると、手のひらや甲の角質が硬くなり、パッカリ割れを起こすことも! そんなときは強い痛みが発生するため、マッサージを取り入れたケアがおすすめです。
では、トイレでの手洗い後と、ハンドクリーム使用時に分けてケア法をご紹介しましょう。
【日中のトイレ使用後の短時間ケア】
●手を洗ったらハンカチなどでしっかり水分を拭き取る
トイレでよく見かけるハンドドライヤーは、少し湿ったままで終えてしまうことが多いので、ハンドドライヤー使用後に、ハンカチなどで水分をしっかり拭き取りましょう。水分が残っているとより乾燥を招くことになります。
【保湿系ハンドクリーム塗布時の、簡単マッサージケア】
●マッサージの仕方
1/手全体にクリームをなじませながら指と指を絡ませ、指同士で圧をかける
2/爪の側面を軽く指圧しながら、指のつけ根まで軽く揉んでいく
3/指全体を、イタ気持ちいい程度に軽く押す
クリームの力を借りながらこうしたマッサージを取り入れることで指全体の血行がよくなり、「乾燥改善」と「血行改善」が期待できます。
「ささくれ」や「アカギレ」におすすめのケア法
乾燥状態が悪化してくると、指先がささくれ立ってしまったり、指先などがパッカリ割れてしまうアカギレが生じてしまいます。こうなってくると、もう痛くて大変ですよね。
このような状態はトラブルというより「傷」ですので、ひどいときは皮膚科を受診して適切な処置を医師から仰ぎましょう。そして、ささくれやアカギレができそうな時や、まだそこまでひどくない時には、できるだけ早く適切なケアを心がけましょう。
【ひどくなる前の「ささくれ」や「アカギレ」ケア法】
●眠る前に、保湿系のクリームをしっかり手と指全体に塗る
●指先までしっかりマッサージする
●ささくれやアカギレ用の絆創膏を患部に貼る
●綿の手袋をして眠る
※寝具にクリームをつけないための手袋ですが、手袋をしていると睡眠中に痒くなっても掻かずにすむ効果があります
手のツボを刺激して、血行不良の解消を!
手荒れは血行不良が大きく関係していますが、通勤電車に乗っているときや、ちょっとした仕事の合間や家事の合間に手のツボを押すことで、体がポカポカする効果が得られます。手のひらの血行不良を改善するためにもツボの場所を知り、時間がある時に刺激しましょう。
【井穴】(親指を除く4本の指外側の爪の横)
●指でつまむようにして押さえ、指先を引っ張るように刺激する
【指間穴】(手の甲側の指と指の間)
●親指と人差し指で挟むようにする
●少し強めに指先のほうに引っ張る、離すを数回繰り返す
【陽池】(手首の甲側にあるシワの中央)
●反対側の親指をあてて、息を吐きながらゆっくり押す
●息を吐いたり吸ったりしながら、1〜2分続ける
血行を促進することで乾燥状態を改善するため、時間のある時に簡単にできるマッサージやツボ押しを取り入れながら、大切な手をしっかりケアしてあげてくださいね。
参照/一般社団法人経絡リンパマッサージ協会、公益財団法人全日本柔道連盟