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大人も子どもも!意外と知らない和食のマナー


寒い日が続きますね。寒い日には、あったかい食べ物を食べたくなりますが、欧米では、熱い食べ物をフーフーと息をふきかけながら食べるのはマナー違反だそうです。

ところ変われば、マナーは変わる……。

でも、その背景にあるのは、人に不快な思いをさせずに、気持ちよく食べようという姿勢であることには変わりがありません。日本の和食にも、和食ならではのマナーがあります。日本人として、知っておきたい和食のマナーの基本をご紹介します。


和食の配膳ルール

家で食事を食べる時、どこに何を並べるのかを気にしていますか?

和食の配膳は、「ご飯茶わんは左に、お椀は右に」を基本に、食べやすいことを重視してルールが決められています。まずは、写真を見ながらお料理を並べる際の定位置を覚えておきましょう。

・ご飯は手前左

・汁ものは手前右

・右奥に主菜

・左奥に副菜

・真ん中に香のものなどの副副菜

・箸は、右利きなら箸先を左に、左利きなら箸先を右に向けて置く

まずは、配膳の基本を覚えましょう

まずは、配膳の基本を覚えましょう


持ってよい器、持ってはいけない器

洋食などでは、器を持って食べることは、基本的にはNGとされていますが、和食の場合は、手で持って食べるのが基本です。

ただし、これは、お茶碗、お椀、小鉢、小皿などの小さな器に限ります。主菜の平皿などは、持ち上げません。また、一見上品だと勘違いされていますが、汁が垂れそうだからと言って、手皿で受けながら食べるのもNGです。小皿を使って、一度受け止めてから食べましょう。


知っていますか? 箸使い

お箸は、2本の箸の間に、右手の中指を入れて、上の箸だけ動かして使います。また、箸では、やってはいけないマナー違反が決まっています。最低限、次のような箸使いをしていないかをチェックしておきましょう。

・渡し箸/小皿やお椀などに箸を渡しておくこと。箸置きを使いましょう。

・刺し箸/料理に箸を刺して食べること。

・迷い箸/皿の上で、どの料理を食べようかを迷うこと。

・寄せ箸/箸で、器を手前に引き寄せること。

・ねぶり箸/箸先を口に入れてしゃぶること。

・持ち箸/お箸を持ちながら、同じ手で器を持つこと。


魚をキレイに食べるには

食べる時には、盛られているものの、形を崩さないように、キレイに食べることを心がけましょう。焼き魚などをキレイに食べるには、コツがあります。

1. まずは、上身から食べること。頭側から、一口ずついただきましょう。

2. 上身を食べ終わったら、頭の骨をおさえながら、骨と身の間に箸を入れて骨を外し、皿の向こう側に置きます。

3. 下身を食べましょう。

魚をおさえたり、口の中に入った小骨などを口から出したりするの際は、懐紙があると便利です。


お椀のふたの外し方

お椀や煮物の器ふたが付いている時には、大抵はふたの裏側に水滴がたまっています。水滴がこぼれてしまわないように、注意しながら次のような手順で、ふたをはずしましょう。

1. 左手で器を持ち、右手でふたをそっと持ち上げて、ふたをたゆませる。

2. 右手で、そっと「の」の字を書くようにしながら、ふたを開ける。ふたを外すときには、水滴がこぼれないように注意する。

3. 左手でふたを持ち、器が右側にある場合は右奥に、左側にある場合は左奥に置く。

食べ終わった後には、ふたを元に戻すことも忘れないようにしましょう。

普段から、マナーを知っておけば、いざという時にも慌てません。ここであげたことは、できれば、子どものころ習慣として身に着けたいことばかりです。この機会に、大人も子どもも正しいマナーをチェックして、誰にでも慕われる素敵な所作を身につけましょう。

受け皿の代わりに使ったり、口元や箸先の汚れをぬぐうにも懐紙が便利。お出かけの際には、持っておくとよいですね。

受け皿の代わりに使ったり、口元や箸先の汚れをぬぐうにも懐紙が便利。お出かけの際には、持っておくとよいですね。

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