師走に入り、初霜、初氷、氷点下の冷え込み、最低気温など、冬の便りが全国各地から届くようになり、インフルエンザ流行のニュースも耳に入ってくるようになりました。
そこで今日は「歯ブラシ」についてのお話をします。なぜなら、口腔内を清潔に保つことがインフルエンザ予防にもつながるからです。いま使っている歯ブラシを交換したのはいつですか? 新年になってから変えようと思っていた人はぜひ、今日から新しい歯ブラシを使ってくださいね。
毎月8日は「歯ブラシ交換の日」。歯ブラシのの寿命は1カ月です
毎月8日は「歯ブラシ交換の日」といわれているのをご存じですか。これはサンスター社が、1カ月に1回は歯ブラシを交換することを推奨するために制定しました。
「1カ月に1回」と聞くと多いように感じるかもしれませんが、口の中は約1000~2000億の細菌がいるといわれており、それを掃除する歯ブラシはどんなにきれいに使っていても、菌が付着してしまいます。
また、使い古した歯ブラシは毛先の弾力が低下し、細かい食べかすや歯垢(プラーク)などをかき出す力も低下するため、磨き残しが増えてしまいます。しっかり汚れを落とさないと、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
歯ブラシの選び方。ポイントはヘッドの硬さと大きさ
交換の必要性がわかったところで、次は歯ブラシを選ぶポイントについてお話します。
●硬さ
やわらかめ…歯周病予防や現在治療中の人
ふつう…歯茎が健康な人
かため…弱い力でしっかり磨きたい人
●ヘッドの大きさ
ヘッドの部分が大きいと、奥まで届きにくく磨き残しの原因となります。
親指の幅、もしくは、前歯2本分くらいの大きさが目安です。
正しい歯磨きはインフルエンザ予防にもなります
虫歯を防ぐには、細菌と歯垢をしっかり除去することが大切です。飲食後40分は虫歯ができやすい状態が続きますので、食べたら歯を磨く習慣をつけましょう。
また、口腔内の細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出すため、口腔を不潔に保っていると、インフルエンザに感染しやすくなるともいわれています。インフルエンザ予防には、朝起きてすぐの「朝イチ歯磨き」がオススメです。
歯磨きのポイントは以下の3つ
◎1カ所につき20回以上ブラッシングする
◎毛先が広がらない程度の軽い力で動かす
◎5~10mm幅を目安に小刻みに動かす
目安としては5分間。磨き残しがないように順番を決めて磨きましょう。
―― 12月は忙しくてつい歯ブラシを交換することを忘れてしまったり、年明けに歯ブラシ交換をする人も多いようです。
「歯ブラシ交換してないなぁ」と思った方は、ぜひ今日から新しい歯ブラシで磨いてくださいね。口腔ケアは健康の第一歩。元気に年末年始を過ごしましょう。