いよいよ2017年も1カ月をきり、これから年末に向けてイベントが増える季節ですね。なかにはホームパーティーを計画している人も多いのではないでしょうか。今回は、家族や友人との楽しいひと時に欠かせない料理を、手軽にぐっと美味しくしてくれるお助け調味料をご紹介します。ポイントは、味はもちろん時短や見栄えにもひと役かってくれること!
少量でリッチな味わいに仕上がる「トリュフペースト」&「白トリュフバター」
芳醇な香りが一気にその場を華やかにしてくれる、この季節にぴったりのトリュフを使った調味料。濃厚な味と香りが特徴で、いつもの料理にちょい足しするだけで「ごちそう」に早変わり!
◎トリュフペースト
黒トリュフ、ポルチーニやマッシュルーム、ニンニクなどの旨味が凝縮されているので、少しの量でも複雑でコクのある味わいになるスグレもの。茹でたりローストした野菜に絡めるだけで、立派なひと皿が完成します。クリスマスメニューには、ローストした芽キャベツにあえるのがおすすめ。カナッペのペーストにしたり、生クリームと合わせてパスタソースにしたりと、時短メニューにもとても重宝します。
◎白トリュフバター
高級食材の白トリュフがふんだんに入ったバター。ステーキ、卵、パスタやリゾット、じゃがいも料理など、幅広く使えます。いつものバターやオリーブオイルの代わりに白トリュフバターでソテーするだけで、贅沢な味わいに。白トリュフは動物性脂肪と相性がよいので、チーズを使ったパスタやリゾットに少量加えると驚きの美味しさ!定番料理をレストランの味にしてくれます。
安心の味を瞬時に実現する魔法の調味料「炒め玉ねぎ」&「白だし」
いつもより品数が多かったり、たくさんの人を招いたり。慣れないシチュエーションを一気に解消してくれる万能調味料。この機会に常備しておきたくなること間違いなし。
◎炒め玉ねぎ
手間と時間がかかる、あめ色の炒め玉ねぎが市販されているのをご存知でしょうか。まさにこれぞ究極の時短調味料!玉ねぎの甘味と旨味がぎゅっと詰まっているので、カレーや料理のソース、ハンバーグ、オニオングラタンスープはもちろん、コクをプラスしたり味にまとまりを出したい時に便利です。あらゆる料理のベースに使える、パーティーシーズンのお助けアイテム。
◎白だし
まるで料亭のような味が実現できる白だし。昆布やかつお節の出汁に、白醤油・薄口醤油・砂糖・みりんなどが絶妙に調合されています。もともと茶碗蒸しを作るために考案されたものなので、素材の色をいかす配慮がされているのが特徴。そのため、ポトフやスープ、パスタなど、洋風料理のかくし味にも。敷居が高く感じられますが、使い方は麺つゆと同様に薄めるだけの手軽さ!
仕上げのひと振りで華やかさをプラス!「ポワブル・ローゼ」&「フルール・ド・セル」
さっとひと振りするだけで華やかさと旨みをプラス、料理の仕上げにぜひ使いたい厳選調味料はこの2つで決まり!
◎ポワブル・ローゼ(ピンクペッパー)
かすかな甘味・酸味といった繊細な味と香り、きれいなピンク色が特徴。サラダやマリネ、カルパッチョにトッピングすれば華やかなひと皿に。指でつぶして香りを立たせてステーキや魚のソテーに添えると臭み消しにもなります。さわやかな香りはクリームソースとの相性も抜群。料理に彩りを添えるのにぴったりの、パーティーメニューに欠かせないスパイスです。
◎フルール・ド・セル
フランス語で「塩の花」という意味もつフルール・ド・セル。結晶化した大粒の塩で、普通の塩にはない存在感があります。その味わいはまろやかで甘味を感じるほど。「ゲランド」「イル・ド・レ」「カマルグ」がフランスの三大産地といわれており、味わいも異なります。味の決め手といわれる塩だからこそ、好みのものを使いたいですね。スパイスのように仕上げにひと振り。カルパッチョ、野菜のロースト、ステーキなど、さまざまな料理の旨味を引き立ててくれます。
食材の味を引き出すのはもちろん、時短や見栄えなどにもひと役かってくれる調味料。料理する時間をより楽しく快適に。そんな視点で調味料を選ぶのもおもしろいですね。今年も残りわずか。特別な日もそうでない日も、幸せな食卓を囲めますように。
参考文献
武井義明、松田智華 『調味料マニア。』主婦と生活社 2013