夏も終盤戦ですが、ドライブを兼ねて山間部へ赴き、マイナスイオンに抱かれる……、そんな森林セラピーともいえる夏の過ごし方も素敵ですね。そこで今回は「日本の滝百選」に選出された大阪府の「箕面の滝」、和歌山県の「那智の滝」「桑ノ木の滝」「八草の滝」をご紹介しましょう。
水と自然に抱かれたパワースポットに足を運び、飛沫をあげて流れ落ちる滝を眼前にすれば、その心癒される様に夏の間にたまった疲れも吹っ飛ぶでしょうし、人知を超えた不思議な“何か”に遭遇できるかも!
「箕面公園」内・箕面大滝(大阪府箕面市箕面公園)
「箕面大滝(みのお おおさき)」を擁する「箕面公園」は、明治の森箕面国定公園の一角に位置する、83.8haの広さを誇る景勝地です。大阪市内からも電車で30分ほどとアクセス至便のため、春は新緑、夏は納涼、秋は紅葉、冬は鍛錬の場として多くの人が訪れます。何より、同園を訪れた際にチェックしたいのが箕面の滝です。大滝の名の通り33mの落差は圧巻のひとことで、緑深い夏の時季に眺める大滝も格別ですが、紅葉、積雪をバックにした大滝もぜひチェックしたいところ。プレッシャーで心折れそうな時、ストレスで心が疲弊した時は、名瀑を眺めてエネルギーをチャージしてくださいね。
箕面大滝(大阪府箕面市箕面公園)
■交通/阪急「箕面」駅下車、滝道徒歩40分(約2.7km)
■お出かけの際は、事前に箕面公園公式サイトをご参照ください
自然への畏敬を感じる「那智の滝」(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山)
熊野那智大社の別宮、飛瀧神社の御神体として古くから人々の畏敬を集め、瀧篭修行の行場として扱われた48の滝の総称「那智の滝(なち の たき)」。「日本の滝百選」選出のみならず、落差133m、滝壺の深さ10mのスケールによって「日本三大名滝」の一角をなす名瀑としても有名です。同滝が三大名滝になった理由のひとつ、那智山原始林(国天然記念物)も見逃せないポイントですが、懐深き原始林には、毛細血管のように広がる渓流と大小60以上の滝が! 神秘のエリア・熊野那智に足を運んで自然への畏敬を体感すれば、時の経つのも忘れて心清らかな時間を過ごせることでしょう。
那智の滝(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山)
■公共機関でのアクセス/紀伊勝浦駅から熊野交通路線バス「那智山行き」で約30分、「那智の滝前」バス停下車、徒歩5分
■車でのアクセス/駐車場に限りがあるので観光タクシー・定期観光バスを利用しましょう。大阪・名古屋方面からの車のアクセスは熊野那智大社HPをご参照ください
■お出かけの際は、和歌山県那智勝浦町観光協会HPを事前にご参照ください
幻想的な感覚に包まれる「桑ノ木の滝」(和歌山県新宮市相賀)
高田川支流、桑ノ木谷にかかる落差21m、落ち口の幅8mの「桑ノ木の滝(くわのき の たき)」。豊かにしげる樹木、苔むした岩々、滝壺に爆(は)ぜる水の音……。水の音と鳥のさえずりしか聞こえない静寂の中に身を置けば、どこか異世界を訪れたような幻想的な感覚に包まれるはず。あるブログによると「写真のイメージと観瀑した際の印象がまったく異なるので、実物を一度見ればその素晴らしさに納得するはず」というコメントもあるので、その素晴らしさを体感しに、新宮市へ足をのばしてみては。
桑ノ木の滝(和歌山県新宮市相賀)
お出かけの際は、新宮エリアの天候をチェック!
■公共機関でのアクセス/きのくに線「新宮駅」から「高田行」バス約30分。「相賀」バス停より徒歩約15分
■車でのアクセス/国道168号線「相賀橋北詰」から、県道230号線を「相賀バス停」を目印に5分ほど西へ(かなり道幅が狭いため、大型車は県道沿いに駐車を)。そこから徒歩約15分
■お出かけの際は「桑ノ木の滝ウォークマップ」をはじめ、詳細は新宮市観光協会HPをご参照ください
野趣溢れる杣道も魅力の「八草の滝」(和歌山県西牟婁郡白浜町久木)
和歌山県の訪瀑の最後を飾るのは、「八草の滝(はそ の たき)」です。滝そのものの水量こそ少ないものの、この滝の見どころは駐車場から続く、幅1mほどの川に沿った杣道を歩く行程にあります。途中には岩山を繰り抜いた素掘りトンネルをくぐったり、うっかりすると転んでしまいそうな傾斜地を歩いたり……、支流の小川を渡ったり……と、野趣溢れる道筋を進まなければなりません。滝の周辺には祠(ほこら)が点在していることからもわかる通り、古くから信仰の地であり、滝までの杣道が生活道路として使用されていた歴史を持ちます。滝に到着したら、日置川中流の山腹22mの高さから水が落下する最下位地点から滝を見上げてみましょう。屹立する岩肌を落ちる水しぶきやマイナスイオンが、心に溜まった負のエネルギーをすっきり洗い流してくれるはず!
八草の滝(和歌山県西牟婁郡白浜町久木)
お出かけの際は、千畳敷(白浜町)の天候もチェック!
■公共機関でのアクセス/きのくに線「紀伊日置駅」からバス約20分「久木」下車。徒歩10分
■車でのアクセス/訪瀑者用の駐車場がないので、公共機関をなるべく利用しましょう
■お出かけの際は和歌山県白浜町の公式HPをご参照ください