暦の上でも入梅を過ぎましたが、横浜では梅雨晴れが続いています。梅雨空は気まぐれですが、毎年恒例の横浜フランス月間は予定通り開催されています。2005年から開催されているこの催しは、横浜各地でフランスにまつわる文化を楽しむ、文化交流イベントです。今年も美術展・映画上映に加え、文学カフェ、やパートナー会場での美食フェアなど、盛りだくさんの企画が並んでいます。今年で12年目を迎えたフランス月間をほんの少しご紹介しましょう。
横浜フランス月間とは?
横浜市は世界8ヶ国の都市と姉妹都市提携を結んでいます。その中でもフランス・リヨンとは昭和34年以来のお付き合いです。お互いの文化交流を行いながら21世紀を迎え、2005年より横浜で「フランス月間」が始まりました。今年のキャッチコピーは「日本で唯一のフランス文化、美食の祭典」です。見て、知って、感じて、味わう。パートナー会場での美食フェアも楽しみですが、今年は赤レンガ倉庫や象の鼻テラス、さらに県立近代文学館や横浜美術館も見逃せません。
横浜美術館で往時を偲ばせる展覧会
まずはアートの企画展をご紹介します。みなとみらいの横浜美術館では、4月25日から始まっている「ファッションとアート、麗しき東西交流」が6月25日まで開催中です。明治期に取り入れられて貴婦人がまとったドレスをはじめ、絵画、工芸品など計約200点をご紹介しています。港町・横浜ならではの「東西の文化交流」が観られることでしょう。会期は6月25日(日)までですので興味のある方はお早めに。 横浜美術館
県立近代文学館で二つの生誕120記念イベント
県立近代文学館では「生誕120年 宇野千代展―華麗なる女の物語」が開催中です。小説、編集からデザインまで多彩な才能を発揮し、98年の生涯を閉じた宇野千代(1897~1996)。宇野千代と言えば桜を思い浮かべる方も多いことでしょう。そんな彼女もトリコロールの魅力に惹きつけられていた一人です。今回の企画展では、98年の一生の中で、ほんの一か月ですがパリに滞在した当時の彼女にもスポットをあてた展示もあります。愛と芸術の国で千代がどんな影響を受けて日本へ帰国したのでしょう。フランス前とフランス後の違いとは?
5月27日(土)~7月17日(月・祝)9 :30~17 :00 (入館は16 :30まで)会場は、県立神奈川近代文学館(045-622-666)
また、県立近代文学館では「大佛次郎生誕120年記念講演会Ⅰ」が6月18(日)14 :00から開催されますが、宇野千代と大佛次郎がともに生誕120年というのが面白いですね。
その他のイベント
・「フランス映画特集@横浜シネマ・ジャック&ベティ」6月17日(土)~7月14日(金)
・トレッサ横浜「フランスフェア2017」…魔法の積み木カプラやフランスマルシェ、ボルドー音楽祭
・象のババール 子供のころお話 ~ピアノとフランス人による語り~
・聴いて 食べて 五感で愉しむフランス
1.連弾とチェロによるフランス音楽と絶品コースランチ『バルブのランチコンサート』
6月20日(火)11時30分開演
2.連弾・ピアノソロ・チェロで聴く『フランス音楽とその源流』
6月25日(木)19時30分開演
・日本郵船歴史博物館 コンサートinミュージアム
7月8日(土)1.14:00~14:40、2.15 :20~16 :00(ご予約不要、2回のステージは同じ演目)
・パリのフラワーレッスン
6月14日(水)~17日(土)、7月12日(水)~15日(土)13:00~14:30 、15:00~16:30
・フランス語による講演会 「魅惑の南仏プロヴァンス地方」
通訳なしで聞く、アンスティチュ・フランセ横浜と慶応大学の講師であるSintive先生による故郷・プロヴァンス地方の講演。7月7(金)14:00~15:30
盛りだくさんの一か月、エキゾチズムあふれる横浜の街で、それぞれのお好みのフランスをご堪能ください。(詳細と問い合わせは公式サイト参照)
《参考》
横浜フランス月間2017公式サイト