今年も残りわずか、今のうちにどちらの初日の出を拝みにいくか考えておきたいですね。
シリーズでお送りしている、おススメ初日の出スポットもこの回で最終回となります。
今回は「中国・九州編」として、4スポットをご紹介します。
瀬戸内海を背景にした壮大な景色が広がる中国地方では、海から昇る初日の出が何といってもみどころとなります。
一方、都会あり、大自然ありと広大な面積を誇る九州では、さまざまな顔を見せる初日の出が楽しめることでしょう。
岡山県倉敷市【鷲羽山から見た瀬戸内海】
瀬戸内海に浮かぶ島々から浮かんでくる初日の出を拝むことができるのが、岡山県倉敷市にある「鷲羽山」です。
日本初の国立公園である瀬戸内海国立公園の代表的な観光スポットとして知られています。
標高133mの頂上「鍾秀峰(しょうしゅうほう)」からは瀬戸内海が一望できます。
さらに、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋を見渡すことができるなど中国地方を代表する景勝地なのです。
鷲羽山は「日本の夕陽百選」(NPO法人「日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会」)のひとつとしても有名。
夕陽が美しいということは、言うまでもなく初日の出も美しいということですね。
■「鷲羽山から見た瀬戸内海」の初日の出の時間:7時11分
■所在地:岡山県倉敷市下津井田之浦 ■駐車場:362台/無料
■問合せ先:086-472-1289(児島駅観光案内所)
■交通:JR児島駅から車で10分、瀬戸中央道児島ICから県道21号経由6km・10分
広島県尾道市【尾道の街並み】
映画のロケ地としても有名な尾道の街並み。
長きにわたり、広島を代表する観光名所のひとつとして人気の街です。
情緒あふれる坂道、昔ながらの建物……、普通に散策するだけでも魅力的な街ですが、初日の出に照らされるその街並みは、いっそう美しさを増します。
中でもおススメなのが「千光寺公園」。
桜の名所として知られる千光寺公園ですが、ロープウェイを利用すると千光寺中腹から尾道の街並みを眺めることができます。
※千光寺公園の場合
■「尾道の街並み」の初日の出時間:7時11分
■所在地:広島県尾道市西土堂町19-1 ■駐車場:70台/無料
■問合せ先:0848-38-9184(尾道市観光課)※年末年始は休業
■交通:JR尾道駅から徒歩15分・ロープウェイ3分で下車、山陽道福山西ICから国道2号(尾道バイパス)経由10km・15分
福岡県福岡市【福岡タワー】
九州の大都会・福岡のシンボルである「福岡タワー」。
博多湾近くにそびえるクリスタルのハーフミラーに包まれたタワーは九州の中でも最先端の都市らしい建築物です。
高さ234mのタワーは中間の123mまでエレベーターで昇ることができ、そこからは福岡の街並みや博多湾を一望できます。
もちろん元日の初日の出時間より前からエレベーターが運行していますので、よい時間をねらって展望台までたどりつきたいですね。
■「福岡タワー」の初日の出時間:7時21分
■所在地:福岡県福岡市早良区百道浜2-3-26
■駐車場:88台/タワー展望または施設内で1000円以上利用で2時間まで無料
■問合せ先:092-823-0234(福岡タワー)
■交通:福岡市営地下鉄西新駅から徒歩20分、福岡都市高速百道出入口から0.5km・3分
大分県佐伯市【豊後二見ヶ浦】
日豊海岸国定公園内にある名勝「豊後二見ヶ浦」。
なかでも人気のスポットが「夫婦岩」です。
高さ17mの男岩と10mの女岩で成り立つこの岩。
まさに夫婦のように並び立つふたつの岩は、日本一の長さを誇る65mのしめ縄でしっかりと結ばれています。
九州地方屈指の初日の出スポットとして、毎年多くの人が、夫婦岩の間から見えるその様子を楽しみにしています。
また、地域の人々にとっても豊後二見ヶ浦の初日の出は地元の誇りです。
毎年12月に張り替えられる、しめ縄は地元の人々の協力によって成り立っているのです。
■「豊後二見ヶ浦」の初日の出時間:7時18分
■所在地:大分県佐伯市浅海井
■問合せ先:0972-32-3111(佐伯市上浦振興局地域振興課) ■駐車場:200台/無料
■交通:JR浅海井駅から徒歩10分、東九州道津久見ICから国道217号経由15km・20分
── 日本では太陽が神格化された「天照大神」の神話がいにしえの時代から語り継がれてきました。
それほど太陽の存在は尊いものなのです。
その想いは現代に至るまで受け継がれ、「初日の出」は今でも多くの人々が拝む対象となっています。
新年を迎える感謝の意味も込めて、初日の出を迎えましょう。