
今日22日、宮城県では最高気温が35℃以上の猛暑日地点が16地点と、一日の猛暑日地点数としては1872年以降最も多くなりました。この先も危険な暑さが続くため、熱中症には厳重に警戒してください。
●宮城県の8割以上で猛暑日に
今日22日は、本州付近は太平洋高気圧とチベット高気圧のダブルの高気圧に覆われて広く晴れて、暑い空気が太平洋高気圧の時計回りの風にのって北日本にまで流れ込んでいます。
全国的に厳しい暑さが続くなか、宮城県では午後3時までの最高気温が35℃以上の猛暑日になった地点が、19ある観測地点のうち16地点に上りました。これは1872年以降、県内の一日の猛暑日地点数としては最も多くなりました。(これまでの最多は15地点。2015年8月5日、6日)
午後3時までの最高気温は、蔵王町37℃、大崎市鹿島台36.7℃、同市川渡36.5℃を観測し、統計開始以来最も高くなったほか、大衡村37℃、女川町36.1℃、塩釜35.5℃など7月としては最も高くなりました。
近年は気候が変わり、暑さも災害の一つです。
この先も35℃前後の厳しい暑さが続く予想で、今日を乗りきっても、明日も明後日もと、危険な暑さが続くでしょう。夜間も気温が下がりにくく、日を追うごとに体力が削られそうです。体力に自信のある方でも他人事と思わずに、こまめに水分をとり、できるだけ涼しい場所で過ごすようになさってください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。