
今日18日、仙台管区気象台から東北南部が梅雨明けしたとみられると発表がありました。雨の降り方が局地的で全体としては空梅雨傾向でした。この先1か月も東北太平洋側は降水量が平年並みか少ない予想のため、お水は例年以上に大切に使いましょう。
●空梅雨 広瀬川など渇水の「注意体制」
今日18日、仙台管区気象台から東北南部が梅雨明けしたとみられると発表がありました。
去年より2週間早く、平年より6日早い梅雨明けです。
梅雨の期間(6月14日~7月17日)の降水量と平年比は、山形57.5ミリ(31%)、仙台64.0ミリ(同)、福島82.5ミリ(42%)で、平年の3割~4割程度に留まりました。
上の図は、直近30日間の降水量の平年比を示しますが、宮城県北部や山形県内では茶色い表示で、平年の2割以下しか降っていないことがわかります。
東北地方のダムの貯水率は、今日18日現在、鳴子ダム(宮城県)約40%、高坂ダム(山形県)約45%など、50%を下回っている所があります。三春ダム(福島県)や釜房ダム(宮城県)など、現在は貯水率100%のダムもある一方で、今後も川の流量が少ないことが予想されます。
このため、国土交通省東北地方整備局によると、18日正午時点で、東北地方の7つの水系に対し、川の水位が下がっているとして「渇水情報連絡会」が開催されました。
このうち4つの河川を管理する事務所が、3段階ある体制の1段目にあたる「注意体制」に入り、今後の推移を注視するとのことです。
「渇水情報連絡会」の開かれた河川(★:注意体制 7月18日正午現在)
名取川水系広瀬川★
最上川水系鮭川★
子吉川水系子吉川★
雄物川水系雄物川★
鳴瀬川水系鳴瀬川・吉田川
北上川水系下流・江合川
米代川水系米代川
●まとまった雨はしばらく期待できず 節水を
この先1週間も、東北南部は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い予想です。山沿いや内陸を中心に局地的な雷雨がありそうですが、まとまった雨は期待できそうにありません。東北北部の梅雨明けも間もなくでしょう。
昨日発表された1か月予報でも、東北地方は晴れる日が多い予想です。降水量は日本海側は平年並みですが、太平洋側は平年並みか少ない予想です。
雨の降り方が極端になっていますので、雨がほしい地域で降るとも限りません。シャワーはこまめに止める、洗濯はなるべくまとめて済ませるなど、いつも以上に水を大切に使いましょう。
また気温も高く、むこう1週間の予想最高気温は、福島・山形などで連日35℃以上の猛暑日となりそうです。
夏休みに入るお子さんも多いと思いますが、ちいさなお子さんほど地面に近く、より暑い環境にいます。熱中症には厳重な警戒が必要です。
※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。