
今週末以降、近畿地方は一段と暑さが厳しくなるでしょう。南の海上にある「台風のたまご」による間接的な影響で、大阪で38℃予想など、危険な暑さになる日もある見込みです。夜間も気温が下がりにくく、昼夜を問わず熱中症に厳重な警戒が必要です。
●8日(火)は大阪で38℃予想 台風のたまごが間接的に影響
近畿地方では、すでに厳しい暑さが続いていますが、今週末以降はさらに暑くなる見込みです。日中の最高気温は35℃以上の猛暑日の日が多く、体温を超える危険な暑さになる日もあるでしょう。
一段と暑さが厳しくなる原因は、現在発生している台風3号とは別に、日本の南の海上にある「台風のたまご」の存在です。現在は低気圧として解析されており、今後は熱帯低気圧に変わる見込みです。その後の発達の度合い、予想進路などは不確実ですが、近畿地方には少なくとも間接的に影響し、南東方向から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるでしょう。このため、8日(火)は海風が入りにくくなる大阪で38℃予想と、危険な暑さが予想されています。
気温が高い日中の時間帯の外出は極力控え、涼しい環境で過ごすようにしてください。
●連日の熱帯夜 夜間の熱中症対策も万全に
この先も蒸し暑さが続き、市街地を中心に連日の熱帯夜となりそうです。7日七夕の日は晴れて天体観測が楽しめそうですが、こまめに水分補給を行いましょう。また、睡眠中も熱中症にならないように対策が必要です。
・寝る前にコップ一杯の水を飲む
・就寝時は手の届く範囲に水分を置く
・夜間も適切に冷房を使用する
早すぎる真夏の到来で、すでに体に疲れが溜まっているかもしれません。しっかり睡眠や栄養をとって、体調を崩さないようにしましょう。
●真夏の熱中症予防
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。