
今週後半は日に日に気温が上がり、17日(木)から19日(土)は関東から九州では広く夏日(最高気温25℃以上)となりそうです。特に19日(土)は季節外れの暑さとなるでしょう。東京都心は28℃と今年一番の暑さに。さいたま市では29℃と真夏日(最高気温30℃以上)に迫りそうです。
●今日15日は西日本で3月並みとヒンヤリ
今日15日は西日本では気温の上がり方が鈍く、最高気温は3月並みの所が多くなりました。大阪市は14.4℃、高知市で16.2℃、福岡市で14.6℃と3月中旬並みとなりました。松江市は12.7℃と2月下旬並みで、ヒンヤリしました。
●今週後半は夏日続出 関東の内陸部で30℃に迫る暑さ
今週後半は季節先取りの暖気が流れ込み、日に日に気温が上がるでしょう。17日(木)から19日(土)は関東から九州では広く夏日(最高気温25℃以上)となりそうです。
特に19日(土)は季節外れの暑さとなるでしょう。最高気温は東京都心で28℃、名古屋市や京都市で27℃と今年一番の暑さとなりそうです。さいたま市で29℃と関東の内陸部では真夏日(最高気温30℃以上)に迫る暑さとなる所もあるでしょう。
まだ体が暑さに慣れていない時期です。急な暑さで体調を崩さないよう、ご注意ください。こまめな水分補給を心がけましょう。
●暑熱順化による体の変化
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑熱順化ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。
人は体温が上がると、汗をかくこと(発汗)による気化熱や心拍数の上昇、また、皮膚血管拡張によって体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。この体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温が上昇し、熱中症が引き起こされます。
暑熱順化ができると、体の外に熱を逃がしやすくなること、汗からナトリウムを失いにくくなること、体温が上昇しにくくなることなどにより、熱中症になりにくい状態になります。
●暑熱順化をするために日常生活でできること
暑熱順化には、体を暑さに慣れさせることが重要です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。
・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。
・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安とし
ては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。
・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内
の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりし
ないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日
程度です。
・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に
は十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。
目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。
暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。