
今日11日も、近畿地方は大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。あちらこちらでにわか雨があり、局地的にカミナリや竜巻などの激しい突風を伴って降り方が強まるおそれがあります。日差しがあったとしても、空模様の急変にご注意ください。
●今日11日も大気の状態が非常に不安定 落雷・突風など注意
近畿地方では、上空5,500メートル付近の寒気や地上付近に流れ込む暖かく湿った空気の影響で、昨日10日から大気の非常に不安定な状態が続いています。今日11日は晴れたり曇ったりの変わりやすい天気で、あちらこちらでにわか雨があるでしょう。局地的にカミナリや竜巻などの激しい突風を伴って雨脚が強まり、ひょうが降るおそれもあります。晴れていたとしても、空模様の急な変化にご注意ください。
これから初夏へ向かい、地上付近は過ごしやすく感じるくらいの日が増えてきます。一方、まだ6月頃までは上空に強い寒気が入ることもあり、地上と上空の気温差で不安定な天気になる日がしばしばあります。
昨日10日は、奈良県で落雷の事故が発生したばかりです。雲の流れはある程度予測可能ですが、雲が発生して一気に雷雲にまで発達するケースもあります。屋外で作業などをする際は、中断の見極めが難しいことも多いかと思いますが、カミナリの音が聞こえたら、いつ落雷があってもおかしくありません。天気予報で「不安定」という言葉を見たり聞いたりした場合は、スマホなどで雨雲レーダーをこまめにチェックするなど、いつも以上に自分がいる場所や周囲の状況を気にかけておくことが大切です。
●雷雲が近づくサイン その時どうする?
外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、カミナリが鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。
雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。
単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。