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東海地方では、三重県北部で大雪となりました。高速道路の通行止めや新幹線など鉄道に影響が出ています。お出かけの際は、最新の気象情報と交通情報を確認するようにしてください。この先も、3連休にかけて寒気が長く居座り、寒さと雪の影響が長引く恐れがあります。
●三重県北部で大雪 各地の積雪状況
今朝(19日)にかけて、若狭湾方面から伊勢湾を通り、太平洋側まで雪雲が流れ込み、同じような場所で雪が降り続きました。三重県北部には一時、大雪警報が発表されましたが、注意報に切り替わっています。積雪の深さは、三重県のいなべ市北勢で18センチ、菰野町潤田で4センチ、四日市市曽井町で4センチを観測しました(午前5時現在)。
その他の地域の積雪の深さは、正午現在、白川村で259センチ、飛騨市河合で204センチ、郡上市長滝で129センチ、飛騨市神岡で102センチ、本巣市樽見で51センチ、高山市で25センチ、関ケ原町で10センチを観測しています。愛知県では、名古屋よりも西の尾張西部などで、積雪となった地域がありました。
高速道路の通行止め状況や、新幹線など鉄道の運行状況などが、時間によって変わってきています。最新の気象情報と交通情報をこまめに確認するようにしてください。
●今夜(19日)にかけての雪の見通し
【三重県】
大雪のピークは越えたものの、北部を中心に雪が降りやすく、積雪がさらに増える所がある見込みです。雪に慣れない方は、車のスリップ事故には十分注意してください。
【岐阜県】
関ケ原町などでは、雪の降り方が落ち着いてきています。美濃地方の平野部でも、雪の降る所がありますが、これまでよりも降雪量は少ないでしょう。
飛騨北部や郡上市、西濃の山沿いでは雪が降り続き、積雪がさらに増える所がある見込みです。雪かきや雪下ろしは、2人以上で安全第一で作業を行いましょう。積雪の多い地域では、積もっていた古い雪の上に、新たに多くの雪が降り積もった状況です。表層の雪が滑り落ちる「表層なだれ」が発生しやすくなるので注意が必要です。屋根からの落雪や、大雪や路面の凍結による交通障害、電線や樹木への着雪にも注意してください。
【愛知県】
雪の降る所はありますが、積雪の心配はなさそうです。各地で、晴れる時間が長いでしょう。最高気温は名古屋で6℃予想と、昼間も極寒です。防寒をしっかりとしてお過ごしください。
【静岡県】
西部と中部の山沿いで、にわか雪がある程度で、広い範囲で晴れる見込みです。西部や沿岸部では風が強く吹いているため、体感は気温よりも寒く感じられそうです。暖かくしてお過ごしください。
●20日(木)~21日(金)の雪の見通し
明日20日(木)から21日(金)は、寒気の流れ込みが少し弱まる見込みです。岐阜県と三重県北中部では、雪が続く所がありますが、これまでよりも降雪量は少なくなるでしょう。ただ、いったん雪の降り方が弱まっても、最新の気象情報に注意を続けてください。愛知県は、晴れる時間が長いですが、にわか雪はありそうです。静岡県は、よく晴れるでしょう。
冬型の気圧配置は3連休にかけて続き、寒気が強弱をつけながら居座る見込みです。22日(土)から再び寒気の流れ込みが強まりそうです。3連休のお出掛けは、最新の天気予報を確認するようにしてください。
●冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」
車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。