今季最強寒波は撤退し、今週後半は暖気が優勢に。東京都心など3月並みの暖かさになるでしょう。ただ、このまま春に向かうわけではなさそうです。来週は再び強い寒気が南下し、大雪や厳しい寒さに注意が必要です。
●今週後半は暖気優勢 3月並みの暖かさも
今季最強寒波はようやく撤退し、今週は後半ほど気温が上がるでしょう。
最高気温は、仙台市や金沢市では15日(土)と16日(日)は10℃以上になりそうです。東京都心では12日(水)から3月並みの暖かさとなり、15日(土)は15℃とポカポカ陽気になりそうです。名古屋市から福岡市も今週末にかけては10℃以上の日が増えて、厳しい寒さは少し和らぐでしょう。
気温が上昇することで注意が必要なのが、融雪災害です。東北や北陸など積雪が多くなっている所でも12日(水)は雨が降り、雪どけが進むため、雪崩や屋根からの落雪、道路の冠水に注意が必要です。また、気温の上昇に伴い東京や静岡などでは花粉の飛散が増えますので、花粉症の方は対策をなさってください。
●来週は再び強い寒気
このまま季節が春へと進むわけではありません。
17日(月)以降は再び冬型の気圧配置となり、寒気が南下するでしょう。上空1500メートル付近でマイナス9℃以下の寒気が西日本まで流れ込む見込みです(平地で雪が降る目安の寒気はマイナス6℃以下)。北海道の日本海側から山陰は雪が降り、名古屋市など太平洋側に雪雲が流れ込むこともあるでしょう。
17日(月)と18日(火)は札幌市は真冬日(最高気温0℃未満)、仙台市や金沢市も最高気温が5℃に届かず、厳しい寒さとなりそうです。東京都心は10℃以上ですが、北風が冷たいでしょう。名古屋市から福岡市は10℃に届かず、真冬並みの厳しい寒さに逆戻りしそうです。
●低温や大雪に関する早期天候情報も
気象庁は北陸や東海から沖縄にかけて「低温に関する早期天候情報」を発表しています。北陸から奄美地方は17日(月)頃から、沖縄地方は18日(火)頃から、この時期としては10年に一度の低温の可能性があります。
また、北陸や長野県北部・群馬県北部、岐阜県山間部に「大雪に関する早期天候情報」も発表しています。北陸や岐阜県山間部は17日(月)頃から、長野県北部・群馬県北部は18日(火)頃からこの時期としては10年に一度の大雪の可能性があります。
この先、季節は一進一退。春のような暖かさの日もあれば、厳しい寒さや大雪となる日もあるでしょう。寒暖差が大きくなりますので、体調管理に注意が必要です。再び大雪への備えも必要です。