今週末にかけては今季最強寒波の影響で、各地とも厳しい寒さの日が多く、花粉の飛散が急に増えることはないでしょう。3日(月)から8日(土)にかけて、関東から九州の花粉の飛散量は「少ない」見込みです。2月後半からは寒さが緩み、次第に飛散量が増えるでしょう。各地のピークは?
●関東~九州 花粉の飛散量は「少ない」
今週末にかけては今季最強寒波の影響で、各地とも厳しい寒さの日が多く、花粉の飛散が急に増えることはないでしょう。3日(月)以降は、九州から関東の花粉の飛散量は「少ない」見込みです。ただ、花粉症の方は症状がでる場合がありますので、マスクなどで対策をすると安心です。
2月後半は、平均気温は北海道から近畿で平年並みか高く、近畿から九州で平年並みの見込みです。厳しい寒さは緩み、次第に花粉の飛散量は増えていくでしょう。
●花粉のピークはいつ頃から?
スギ花粉が非常に多く飛ぶピークの時期は、福岡・高松・東京で2月下旬からの見込みです。3月上旬から中旬には、広島、大阪、名古屋、金沢、仙台など広い範囲でピークとなるでしょう。各地とも、おおむね例年並みの時期で、ピークの期間は10日から1か月ほど続く見込みです。
また、ヒノキの花粉のピークはおおむね3月下旬から4月上旬になるでしょう。3月の気温が高めに推移することから、ヒノキのピークは例年より早い予想で、期間は5日から2週間ほど続く見込みです。仙台はヒノキの飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れないでしょう。
強い風が吹く日や、急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1平方センチメートルあたり100個以上観測される日がありそうです。花粉情報や気象情報を確認して、万全な対策を心がけましょう。
●今シーズンの花粉 前シーズンより非常に多い所も
なお、2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿では非常に多く、北陸・関東甲信と東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。九州から近畿などでは前シーズン(2024年)と比べると、飛散量が大幅に増加する見込みで、特に注意が必要です。
●外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。