今日9日(月)の朝も各地で冷え込み、最低気温が0℃未満の冬日は今シーズン最多の487地点(午前8時まで)。週末にかけても朝晩は厳しい冷え込みとなり、ヒートショックや水道の凍結などにご注意を。
●冬日地点 今シーズン最多
今日9日(月)も全国的に寒い朝となり、今シーズン一番の冷え込みの所が多くなりました。午前8時までに最低気温が0℃未満の冬日になったのは、487地点(富士山除く)。全国のアメダスの半数以上で、今シーズン最も多くなっています。北海道の陸別町では、最低気温マイナス14.5℃を観測。岩手県宮古市の区界はマイナス12.7℃、長野県の野辺山はマイナス12.3℃など、本州でもマイナス10℃を下回った所がありました。
市街地でも冷え込みが強まり、冬の便りが続々と届きました。東京と鹿児島では、平年より早い「初氷」と「初霜」の観測です。
「初氷」:東京・前橋・鹿児島
「初霜」:東京・名古屋・佐賀・鹿児島
週末にかけて、朝晩は厳しい冷え込みが続くでしょう。最低気温は、札幌で連日の氷点下と、凍てつく寒さです。週末は強い寒気が流れ込み、15日(日)の最低気温は名古屋で1℃、東京都心や大阪で2℃まで下がるでしょう。体調管理にご注意ください。
●ヒートショックを防ぐ4つのポイント
冬の時期は、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度の変化によって身体がダメージを受ける「ヒートショック」が発生しやすくなります。ヒートショックを防ぐには、次の4つのポイントを覚えておいてください。
① 脱衣所や浴室は、入浴する前に暖めておきましょう。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に入り、その後、浴槽につかると、寒暖差で血圧が急激に変化してしまいます。浴室に暖房設備がない場合は、シャワーを使って浴槽に給湯したり、浴槽のお湯が沸いたらよくかき混ぜた後、蓋を取って湯気を充満させたりするのも効果的です。
② 入浴の際は、お湯の温度は41度以下、時間は10分以内を心がけましょう。入浴する時間帯は、夜遅い時間帯だと冷え込んできますので、早めの時間帯を心がけてください。
③ 浴槽で体を暖めた後は、できるだけゆっくり立ち上がるようにしましょう。手すりがあれば活用し、手すりがない場合でも、浴槽のへりにしっかり手をかけて立ち上がってください。
④ 食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は避けましょう。食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することもありますし、飲酒によっても一時的に血圧が下がります。体調の悪い時も、入浴は避けてください
●水道凍結 注意と対策
冷え込みが強まると、水道が凍結してしまうことがあります。水道の凍結に特に注意が必要なのは、以下のような時です。
1つめは、気温がマイナス4℃以下になる時です。水道管が屋外にある場合は、建物の北側で日が当たらない・強い風が吹きやすい場所・むき出しになっていたりすると、気温がマイナス4℃以下まで下がらなくても、水道が凍結しやすくなります。
2つめは、「真冬日(最高気温が0℃未満の日)」が続いた時です。日中も気温があまり上がらないと、水道管の中では水が冷やされたままなので、凍結しやすくなります。
3つめは、旅行や帰省で家を留守にするなど、長い時間、水道を使わない時です。
事前に、水道管の中から水を抜いておきましょう。屋外でむき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておきましょう。もし、水道が凍結してしまった場合は、蛇口などに直接お湯をかけたりするのもは危険で、禁物です。必ずお住まいの自治体に相談するか、水道業者へ修繕作業を依頼してください。