7日(土)は、北海道の日本海側では、朝まで猛吹雪のおそれがあり、暴風にも警戒が必要です。8日(日)にかけて強烈寒気が南下するため、九州北部や四国の山でも雪が降り、北陸など本州の標高の高い所では積雪が急増しそうです。来週は、日本海側では、また大雪になり、東京では晴れても最高気温一桁の日があるでしょう。
●7日(土) 二十四節気の「大雪」 暦通り寒気南下
7日(土)は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」です。暦に合わせるかのように、冬型の気圧配置が強まり、大雪をもたらすような寒気が南下するでしょう。
そのため、北海道の日本海側では、雪を伴って、西よりの風が強く吹き、日本海側南部では非常に強く吹くでしょう。7日(土)朝にかけて、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風に警戒が必要です。東北の日本海側でも、明け方まで、風の強い状態が続きそうです。
さらに、風だけでなく、雪も強まるでしょう。
北海道や東北の日本海側は雪で、北陸は雨や雪が降りそうです。長野県や関東北部でも、雪の降る所があるでしょう。北海道や長野県では、警報級大雪になる可能性がありますので、車の運転など、十分お気をつけください。
●8日(日) 北陸付近で雨雲・雪雲が発達 西日本の山でも雪
今回の強烈寒気は、8日(日)にかけて、列島を覆うでしょう。
そのため、北海道や東北では、引き続き、雪や吹雪となりそうです。北陸は雨や雪で、風と風がぶつかり合って、雨雲や雪雲が発達する状態が続くので、標高の高い所では、積雪が一気に増えるでしょう。これまでの雨や令和6年能登半島地震の影響により地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。土砂災害に注意・警戒が必要です。
北日本や東日本だけでなく、西日本でも雪の降る所がありそうです。九州北部地方では、7日(土)から8日(日)午前中にかけて、山地を中心に雪が積もる所があるでしょう。四国地方では、8日(日)は山地を中心に雪が降り、積雪となるおそれがあります。交通機関などは、早めに、積雪に対する備えを心がけてください。
また、晴天が続く太平洋側でも、グッと寒くなりそうです。東京都心では、最低気温が4℃と、今シーズン初めて、5℃を下回るでしょう。北風の冷たさも加わりますので、しっかり暖かくして、お過ごしください。
●来週「10年に一度の大雪」予想も
そして、来週は冬のような天気と気温が続くでしょう。日本海側は、連日、雪や雨となりそうです。
特に、北海道日本海側・東北日本海側・北陸・長野県北部・群馬県北部・岐阜県山間部では11日(水)頃から、近畿日本海側・山陰では13日(金)頃から、この時期にしては降雪量がかなり多くなるという予想があります。
気象庁では、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しいなる可能性が、いつ降雪量(冬季の日本海側)ともより高まっているとして、「大雪に関する早期天候情報」を発表して、注意を呼び掛けています。
農作物の管理や、除雪の準備など、大雪に向けて、早めの備えが必要です。
また、日差しのある太平洋側でも、来週は、冬本番の寒さが続くでしょう。東京では、12日(木)は、晴れても最高気温は9℃の予想です。昼間も、ダウンコートやマフラーなど、万全な寒さ対策を心がけてください。
●雪道の運転 注意するポイントは
雪道で、車を運転する場合は、スノータイヤを装着し、急発進、急停車にならないよう、普段よりもゆっくり慎重に運転してください。車間距離は普段の倍以上とりましょう。トンネルの出入り口や橋の上などは路面が凍結しやすいため、特に注意が必要です。通行止めや渋滞の情報をあらかじめ確認してから出かけましょう。
2輪車(バイクや自転車)は転倒のおそれが非常に高いため、運転しないでください。公共交通機関を利用する場合は、間引き運転や減速運転により、普段より時間がかかり、混雑することが予想されます。運行情報や迂回ルートを確認してから行動してください。
大雪のピークが過ぎてないときに行動すると、大きなケガにつながったり、帰宅困難になったりします。慎重に行動してください。