10月後半に突入していますが、今日17日も東京都心で6日連続の夏日になるなど、異例の暑さが続いています。気象庁は今日17日、この先の1か月予報を発表しました。しばらく高温傾向となり、10月らしくない暑さのまま11月に突入か。曇りや雨でも、蒸し暑く感じられる日も。
●数値予報モデルによる予測結果
今日17日、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。
この先、1か月平均の地上気圧(左図)は、日本の南は平年に比べ気圧が低く、北日本から西日本にかけては、低気圧や秋雨前線、湿った空気などの影響を受けやすい時期があるでしょう。
また、上空約1500mの気温(右図)は、全国的に平年より高く、この先も暖かい空気に覆われやすい状態が続く見込みです。
●秋の行楽シーズン 周期的に雨 さわやかな晴天は貴重
秋の行楽シーズンとなり、屋外の活動やイベントなども増える頃です。
ただ、10月末にかけて、さわやかな晴天がなかなか長続きせず、短い周期で雨が降るでしょう。
1か月の降水量は、北日本の太平洋側で平年より多い見込みです。北日本の日本海側や東日本、西日本の太平洋側で平年並みか多いでしょう。そろそろ台風シーズンも終わりに近づいてきましたが、まだ低気圧や前線が通過する際には、大雨にも油断ができません。
特に、今年は日本近海の海面水温が平年よりも高い状態が続いているため、雨雲の発達しやすい状況も続いていると言えそうです。雨が予想される日には、どれくらいの強さで降るのかなど情報をご確認ください。
11月に入ると、北日本・東日本の日本海側は季節風の影響を受けて、時雨の季節へ。冷たい雨が降りやすく、曇りや雨の日が増えるでしょう。北日本から西日本の太平洋側や沖縄・奄美は周期的に雨は降りますが、これまでよりも安定した晴天が増えそうです。
●10月中は「かなりの高温」 暑さの中、11月突入へ
この先も季節の進みはゆっくりで、秋が深まるのにはまだ時間がかかりそうです。1か月の気温は、全国的に平年より高く、特に10月中は全国的に気温が平年よりもかなり高い状態が続くでしょう。
気象庁は今日17日、北海道から沖縄までの全国を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されます。
秋が深まる頃ですが、まだ九州から関東を中心に、10月後半も最高気温が25℃以上の夏日や30℃近くまで上がる所もあるでしょう。朝晩はこれまでに比べると気温が下がるため、一日の寒暖差が一層大きくなりそうです。
日中はまだ半袖がぴったりな日もありますが、朝晩は長袖や羽織るものが欲しくなる日が多いでしょう。半袖など涼しい服も手に取りやすい場所に残しつつ、衣替えを進めておきましょう。一日の寒暖差で体調を崩さないように、調節しやすい服装を心がけてください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方