台風17号が関東に近づいていて、まもなく台風の強風域に千葉県が入るでしょう。千葉県や茨城県では非常に強い風が吹く恐れもあります。また海上では高波にも注意が必要です。
●千葉県がまもなく強風域へ
台風17号は、午前9時現在、八丈島の東南東を時速35キロで北に進んでいます。強風域(風速15メートル以上)がまもなく千葉県に入る見込みです。台風に近い伊豆諸島の三宅島では午前7時ごろに最大瞬間風速17.3メートルを観測しています。千葉県や茨城県では細い木の幹が折れるほどの「非常に強い風」が吹く所がありそうです。
また台風周辺の雨雲が千葉県にすでにかかっていて雨の降っている所もあります。東京都心なども一時的に雨が降った所もあり、このあとも変わりやすい天気が続くでしょう。
●お帰りの時間にかけて強風と雷雨に注意
台風17号はこのあと北上を続け、関東には昼ごろから夜のはじめごろにかけて最接近する予想です。上陸の恐れはないものの、台風周辺の雨雲が沿岸部を中心にかかり、風も強まるでしょう。お帰りの時間に交通機関が乱れる恐れもあります。また、海上では波が高まり、しける所もありそうです。
その後は東よりに進路を変え、明日2日の朝には北海道の東で温帯低気圧に変わる見込みです。東北の太平洋側や道東では雨の降る所や風の強まる所があり、海上では波が高まるでしょう。
●非常に強い風って どんな風?
非常に強い風とは、平均風速が20m/s以上30m/s未満の風を表しています。時速だと、およそ70km~110kmで、高速道路の自動車並みの速さです。これは、何かにつかまっていないと立っていられないような風で、車は通常の速さで運転するのが困難になります。このような風が吹くと、屋根瓦や看板が落下したり、飛散したりする恐れもあります。(なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。)
飛来物によって負傷する可能性がありますので、屋外での活動は警戒が必要です。非常に強い風が予想される場合には、植木鉢など飛ばされやすい物は屋内にしまいましょう。