この先、真夏のような猛暑はようやく収まりますが、季節の進みはゆっくりでしょう。平年を上回る暑さが続き、10月に入っても気温が30℃以上になる日もありそうです。熱中症には引き続き注意が必要です。天気は周期変化で大雨になる日もありそうです。
●1週目(22日~28日):ようやく猛暑は収まるけど
9月後半とは思えない猛暑となっている日本列島ですが、この先はようやくその暑さは収まりそうです。ただ季節の進みはゆっくりで、一気に秋へ変わるということはなさそうです。10月に入っても気温が30℃を超える日がありそうです。では詳しく見ていきます。
明日22日(日:秋分の日)は、秋雨前線や前線上の低気圧の影響で、沖縄や九州から東北の広い範囲で雨が降るでしょう。局地的に雷雨や非常に激しい雨が降る見込みです。北陸を中心にすでに災害が発生しています。引き続き土砂災害や浸水害、川の氾濫などに厳重に警戒してください。
明後日23日(月:振替休日)は前線が日本の南に南下するため、天気が回復する所が多いでしょう。沖縄は前線に近いため雨が降りますが、九州から北海道にかけては日中は広く晴れそうです。東京の雨マークも一時的な雨の予想で、昼間は日差しが届くでしょう。3連休の最終日でお出かけを予定されている方もいるとは思いますが、大雨によって土砂災害のリスクが高まっている所や川が増水している所もありそうです。最新の情報を確認して安全に過ごすようにしましょう。
24日(火)は晴れる所が多くなりますが、晴れは長続きしません。25日(水)以降は、日本の南に停滞していた秋雨前線が日本列島を北上する見込みです。26日(木)にかけて雨の降る所が多く、降り方が強まる所もあるでしょう。複数ある予報のなかには熱帯低気圧や台風が近づく計算結果もあります。今後の情報にはご注意ください。
27日(金)と28日(土)は、気圧の谷の影響で北海道や東北、関東で雨が降りやすいでしょう。
最高気温は、これまでのような35℃を超えるような猛暑はありませんが、東海から九州、沖縄では32℃前後の日が多いでしょう。関東も30℃を超える日はありそうです。熱中症に引き続き注意が必要です。ただ、朝晩は上着が必要な日も出てきそうです。一日の気温の変化が大きい日もあるため、体調管理にご注意ください。東北は25℃前後、北海道は20℃くらいの日が多くなるでしょう。北海道では朝晩は寒い日もありそうです。
●2週目(29日~10月4日):10月に入っても熱中症に注意を
29日(日)以降は、北海道や東北、関東は気圧の谷や湿った空気の影響を太平洋側を中心に受けるでしょう。そのため曇りや雨の日が多くなりそうです。東海から九州にかけては晴れる日が多くなる見込みです。
10月1日(火)ごろには日本海から前線を伴った低気圧が日本列島に近づき、2日(水)や3日(木)には、前線が通過する予想です。全国の広い範囲で雨が降るでしょう。低気圧の発達具合では荒れた天気になる可能性もありますので注意が必要です。
最高気温は、東北から九州を中心に平年より高く、関東から九州は30℃以上の日が多いでしょう。10月に入っても真夏日(最高気温30℃以上)の日がありそうです。こまめな水分補給や昼間の暑い時間は冷房を使用するなど、暑さ対策はまだまだ必要となるでしょう。
●熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。