今日20日(金)も九州から関東甲信にかけては猛烈な暑さになりました。静岡市では最高気温が39.2℃と40℃に迫る酷暑に。明日21日(土)も九州から関東甲信にかけては、9月下旬とは思えない暑さで、東京都心でも36℃と猛暑日の予想です。熱中症には警戒してください。
●静岡で40℃に迫る酷暑
今日20日(金)も、九州から関東甲信にかけては晴れた所が多くなりました。強い日差しと南から真夏と変わらないような暖かい空気が流れ込み、気温が上昇しました。
午後2時までの最高気温が全国で一番上がったのは静岡市で39.2℃と40℃に迫る酷暑となりました。この暑さは記録的で9月中旬としては、全国で最も高い最高気温となります。(これまでは広島県安芸太田町加計で2024年9月16日観測した38.5℃)
そのほかも福井県小浜市と兵庫県豊岡市で38.0℃、鳥取市37.9℃(いずれも9月としては観測史上1位)など記録的な暑さで、全国の129地点で猛暑日(最高気温35℃以上)となりました。
●東京都心は今日は猛暑日にならず
東京都心は、今日(20日)は最高気温35℃の予想でしたが、午前中は雲が多く、気温の上りは当初の見通しより鈍くなりました。正午の気温が29.7℃と30℃に届いていませんでしたが、午後に入ると雲が取れて強い日差しが照り付けるようになりました。13時には32.8℃と1時間で3℃ほど上昇し、14時10分現在の最高気温は33.9℃でした。35℃以上の猛暑日は今日は到達する可能性は低く、明日以降に最も遅い猛暑日の記録更新は持ち越されそうです。
●明日は東京都心は今年最後の猛暑日か?
明日21日も九州から関東甲信にかけては、厳しい暑さとなるでしょう。特に晴れる時間の長い東海や関東甲信では猛暑となる見込みです。
最高気温は東海や関東甲信では35℃前後の所が多く、さいたま37℃、東京都心36℃、名古屋35℃の予想です。東京都心で35℃以上となれば、先日18日に統計開始以来、最も遅い猛暑日の記録をさらに更新することになります。近畿から九州にかけても33℃前後の所が多く、こちらも平年を大きく上回るでしょう。こまめな水分補給や室内ではエアコンを使用するなど、真夏と変わらない暑さ対策をしてお過ごしください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。