今年の8月の日本の平均気温の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は統計開始以降、2番目に高い値となりました。9月も厳しい残暑が続く見通しで、西日本を中心に猛暑日となる日もあるでしょう。気象庁は関東甲信から沖縄にかけて「高温に関する早期天候情報」も発表しています。
●今年の8月は歴代2位の高温
2024年8月の日本の平均気温の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+1.84℃で、1898年の統計開始以降、去年に次いで、2番目に高い値となりました。
なお、日本の8月平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.27℃の割合で上昇しています。
正偏差が大きかった年(1位〜5位)
①2023年(+2.16℃)、②2024年(+1.84℃)、③2010年(+1.75℃)、④1994年(+1.36℃)、⑤2020年(+1.35℃)
●西日本を中心に猛暑日も
今日2日、気象庁は「高温に関する全般気象情報」を発表しました。西日本では、9月4日以降、高気圧に覆われて晴れる日や暖かい空気が流れ込む日があるため、所々で最高気温が35℃以上の猛暑日となる見通しです。
この先の最高気温の予想をみますと、大阪市や京都市など5日から連日の猛暑日となる予想です。また、熊谷市や岐阜市など関東や東海でも猛暑日となる所がありそうです。9月に入っても残暑が厳しく、猛烈な暑さの日がありそうです。引き続き熱中症に警戒が必要です。
●広く「高温に関する早期天候情報」も
さらに、気象庁は関東甲信から沖縄にかけて「高温に関する早期天候情報」も発表しています。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。
厳しい残暑が長く続く見通しです。暑さ対策を万全になさってください。