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台風10号 東海への最接近は31日(土)か 危険な大雨が続く 災害に厳重警戒


東海地方は、台風接近前から記録的な大雨になっています。沿岸部を中心に、土砂災害の危険性が高くなっています。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

●雨雲や雷雲が発達しやすい状況が続く

東海地方は、今日27日から明日28日にかけても、局地的に激しい雨や非常に激しい雨が降り、災害発生の危険度が急激に高くなる恐れがあります。

台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、東海地方では雨雲や雷雲が発達しやすい状況が続いています。昨夜(26日)から同じような場所に発達した雨雲がかかり続け、東海地方の沿岸部では24時間雨量(午前9時まで)が100ミリ~200ミリ以上と多くなっています。特に、愛知県田原市では、たった半日で200ミリ以上の雨が降り、8月1か月分(平年120.8ミリ)をはるかに上回る量の雨が短い時間で一気に降りました。

●土砂災害の前触れは

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

●72時間予想積算降水量 その後も降水量は増える見込み

この後も、台風から離れていても大雨への警戒を緩めず、最新の台風情報、気象情報を確認するようにしてください。
今日27日から明日28日にかけて予想される1時間降水量は、多い所で40ミリ~50ミリの予想です。局地的にバケツをひっくり返したような雨や滝のような雨が降るでしょう。線状降水帯が発生した場合は、局地的に更に降水量が増える恐れがあります。

すでに大雨となっていますが、今日27日正午から30日(金)正午までの72時間予想積算降水量(上図)では、三重県や静岡県の一部で、濃いピンク色で示される300ミリ~500ミリの予想となっています。更に、その後も降水量は増える見込みです。

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒すると共に、自治体からの避難の情報にも注意し、早めの安全確保を心がけるようにしてください。

●台風10号の東海地方の最接近は?雨はいつまで?

非常に強い台風10号は、今日27日正午現在、奄美市の東約110kmにあって西北西へゆっくり進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sです。台風は29日(木)に非常に強い勢力のまま九州に上陸し、その後本州を縦断し、9月1日(日)頃には東北地方に進む見込みです。

【東海地方の最接近は?】
昨日26日の予想よりも更に遅れ、31日(土)午前中になりそうです。ただ、台風の予報円は31日(土)以降、まだ幅が大きい状況です。台風は、進行速度の予測幅が大きく、最接近のタイミングは前後する可能性があります。今後も、台風情報の変化に注意してください。

【東海地方 雨はいつまで?】
台風の進路次第ですが、東海地方では31日(土)頃まで雨が降りやすいでしょう。大雨が長引き、総雨量がかなり多くなる恐れがあります。

また、明日28日以降、うねりを伴って更に波が高くなるでしょう。海の様子を見に行ったり、むやみに海には近づかないようにしてください。

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