今夜も関東~近畿の内陸部中心に雨雲が急発達。風が弱いため、雨雲が停滞しやすく局地的な大雨に注意。明日21日も晴れる所が多いものの、天気の急変に注意。空が急に暗くなってきたら突然の大雨や雷雨の恐れも。厳しい残暑が続くものの、週末の雨でいったん猛暑は一段落。
●今夜も所々で雨雲発達 栃木県など激しい雨を観測
今日20日(火)も南から流れ込む暖かく湿った空気や日中の気温の上昇によって、九州から東北南部を中心に所々で積乱雲が発達をしています。
1時間降水量は、栃木県の高根沢町では35.0ミリ(午後4時47分まで)、宮城県白石市では33.5ミリ(午後1時29分まで)の激しい雨を観測しました。
昨夜は関東の内陸部を中心に停電が相次いで発生しましたが、今夜遅くにかけても、東北南部から九州にかけては急に雨が強まったり、雷の鳴る所もあるでしょう。帰宅時間帯となりますが、今夜も空の変化に注意してください。停電にも備えておくと良さそうです。
●明日21日も九州~関東で変わりやすい天気 雷雨注意
明日21日(水)にかけて、本州付近は高気圧に覆われるでしょう。ただ、高気圧縁辺の暖かく湿った空気の流れ込みや日中の気温の上昇によって、大気の状態が不安定となる見込みです。
明日21日(水)は、沖縄、九州から東北南部にかけて広く晴れますが、所々で雨や雷雨となりそうです。四国や近畿~関東では局地的に道路が一気に冠水するような滝のような雨が降る所もあるでしょう。
空が急に暗くなってきたり、雷の鳴る音が聞こえたら、発達した積乱雲が近づいている証拠です。いち早く頑丈な建物に移動するようにしましょう。
●雷雨の原因の1つでもある台風9号 22日頃から北日本に影響も
西日本から東日本を中心に「大気の状態が非常に不安定」という日が続いていますが、この原因の1つでもあるのが、台風9号です。
台風9号は東シナ海を北上中で、明日21日(水)かけて黄海から日本海へ進むでしょう。明日21日(水)午後には日本海で熱帯低気圧に変わる見込みです。
さらに熱帯低気圧は温帯低気圧に変わり、北日本へ近づくでしょう。
低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、北海道や東北北部では、22日(木)頃は、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる恐れがあります。また、23日(金)は北海道の日本海側など大雨警報の発表される可能性が「中」程度あると予想が出ています。
雨の降り方によっては、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などの危険度が高まりますので十分ご注意ください。
●週後半にまとまった雨の恐れ 猛暑日は激減 いったん厳しい残暑おさまる
これまで晴れて猛烈な暑さが続いていた所も、今週後半は、前線や低気圧の影響を受けて、曇りや雨とすっきりしない天気が続くでしょう。
今週末は全国的に雨が降りやすくなり、特に九州から関東の太平洋側を中⼼に雨量が多くなる恐れがあります。久しぶりに長期間、まとまった雨になりそうです。今後の情報にご注意ください。
気温は平年よりも高い日が続くものの、週後半の雨でいったん厳しい残暑がおさまるでしょう。最高気温が35℃以上の猛暑日となる所は23日(金)はまだ全国で100地点以上ありますが、24日(土)には10地点ほどと一気に少なくなりそうです。ただ、夜間は気温が下がりにくく、寝苦しい日はまだまだ続くでしょう。気温自体は低くても、湿度が高いため、熱中症には十分ご注意ください。
明日21日(木)は、まだ残暑が厳しく、全国19県に熱中症警戒アラートが発表されています。名古屋は37℃の予想、大阪や福岡も猛暑日となる見込みです。東京も33℃まで上がり、蒸し暑いでしょう。引き続き、万全な熱中症対策を行ってください。