お盆休みの期間、関東は雨具の出番が多いでしょう。13日と15日頃は曇りや雨で、晴れる日も所々で雨や雷雨。気温は平年並みか高い予想で、湿度も高いでしょう。熱中症のリスクの高い状況が続きます。
●湿った空気が流入 熱帯低気圧の影響を受ける可能性も
この先、夏空をもたらす太平洋高気圧の張り出しが弱く、関東地方に暖かく湿った空気が流れ込みます。また、気圧の谷が本州の南をたびたび通過するでしょう。
まだ不確定要素は多いものの、現時点の資料によると、気圧の谷(熱帯低気圧の可能性)が、15日前後に本州付近へ進むことが予想されています。
お盆休み期間は、連日のように強い日差しが照り付けるでしょう。ただ、湿った空気の影響で変わりやすい天気で、傘マークがなくても、にわか雨の可能性があります。局地的には雷を伴って雨脚が強まるでしょう。激しい雨で道路が冠水するなど、交通が乱れることも考えられます。落雷や突風にも注意が必要です。旅行など、屋外で活動することが増える時期。お出かけのときに晴れていても、念のため雨具をご用意ください。「黒い雲が近づく」「ヒンヤリした風が強まる」「ゴロゴロという音がきこえてくる」といった天気急変のサインに気を配りつつ、無理のない行動を。スマホなどで雨雲レーダーをこまめにチェックするのも、雷雨の回避に有効です。
13日と、15日から16日は雲が主役で、ときおりザッと雨が降るでしょう。気圧の谷(熱帯低気圧?)の動向によっては、15日を中心に雨の時間が長くなり、降り方が強まるおそれもありますので、最新の気象情報をご確認ください。
●曇りや雨でも気温は高い 引き続き 熱中症対策を
気温は平年並みか高いでしょう。
期間の初めと終わりは広い範囲で35℃前後まで上がり、期間の中頃も多くの所で33℃前後まで上がる予想。湿度も高いので、体の熱が逃げにくく、極端な高温にならなくても熱中症のリスクがあります。ノドが渇く前に、意識的に水分をとって、たくさん汗をかいたら適度な塩分補給も心掛けてください。熱中症のサインとなるのは、めまいや立ちくらみがする、軽い頭痛や吐き気がしてくる、脚がつりやすくなる、といった症状。少しでも体調に異変を感じたら、すぐに涼しい場所に移動し、速やかに体温を下げることが大切です。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。