今日7月27日(土)19時~20時半、東京都墨田区・台東区の隅田川沿いで「第47回隅田川花火大会」が開催される予定です。関東地方では午前中は広く晴れていますが、気温が上がる午後は大気の状態が不安定。天気急変のおそれがあるため、最新の気象情報をこまめに確認して下さい。また、夜の気温も30℃くらいあり、湿度も高いため熱中症対策は万全に行いましょう。
●鑑賞ポイントは2つ
今日7月27日(土)は、「第47回隅田川花火大会」が開催される予定です。約2万発の花火が、第一会場(桜橋~言問橋)と、第二会場(駒形橋~厩橋)から打ち上げられます。
綺麗な花火を鑑賞するためのポイントは2つ。「天気」と「風」です。
●鑑賞ポイント① 気になる「天気」は?
今日27日(土)も東京都心は晴れて、最高気温は35℃と、厳しい暑さが続く見込みです。気温が上がる午後は大気の状態が不安定。局地的に雨雲や雷雲が発達する見込みです。花火大会が開催される墨田区や台東区の降水確率は、午後・夜ともに50%と高くなっています。折り畳み傘など雨具をお持ち下さい。
ゲリラ的な降り方となるため、予想が大変難しくなっています。自分がいる場所は雨でも隣町は晴れているといった局地的な降り方となりそうです。晴れていても、急に天気が急変する可能性があります。直前まで、雨雲レーダーを確認してください。黒い雲が見える、ゴロゴロと雷鳴が聞こえる、急にヒューと冷たい風が吹く時は、天気急変のサインです。早めに頑丈な建物に避難しましょう。
◆夜も気温30℃
開催時間帯も気温は30℃くらいと、暑さが続きます。また、夜は湿度もアップするため、熱中症に注意が必要です。天気が急変し、ゲリラ雷雨になった場合は、ほんの10分で気温が5℃以上低下する可能性があるため注意が必要です。
●鑑賞ポイント② 風上がおすすめ
綺麗な花火を鑑賞するポイントは「風」です。
風が強いと打ち上げられた花火が風に流されてしまい、風が全くないと花火の煙が会場一帯にこもり、花火が隠れてしまうことがあります。一般的に、風速3m/sくらいの風がよいといわれています。
今夜(27日)、花火の打ち上げが始まる19時は北よりの風2m/sの予想です。
●北よりの風→東よりの風
20時の風は東風2m/sの予想です。雨が降らなければ花火鑑賞にはベスト。風下からの観覧は煙で見えにくくなる事があるため、風上からの観覧がおすすめです。風下側でも、打ち上げ場所から斜め方向に離れた所であれば、煙が流れてくる可能性は低くなります。
ただ、天気が急変する際は、突風が吹くおそれがあります。直前までレーダーでチャックする、主催者からのアナウンスに注意して下さい。
一般的に尺玉(10号玉)で330メートルほど、東京タワーと同じくらいの高さで大きな花が開きます。打ち上げ場所から1.5kmくらいまでがキレイに観える範囲内といわれています。逆に近すぎると観る角度がほぼ真上になり、首に負担がかかります。45度の角度から見上げるのがちょうどよいとされています。
●あると便利 熱中症対策グッズ
熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
また、浴衣でお出かけされる方も多いと思います。
・浴衣を着る前に冷たいシャワーを浴びる(冷たいタオルで体を拭く)
・浴衣用の肌着やインナーを着る(汗を吸収)
・帯の下にタオルを巻く(汗を吸収し、帯の汗染み防止)
など、対策をとるとよさそうです。
熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。