今日20日(木)、日本気象協会は最新の梅雨入り予想を発表しました。明日21日(金)以降、梅雨入りが遅れている本州では続々と梅雨入りの発表がありそう。梅雨入り早々に雨が強まる恐れもあり、雨への備えは早めに。
●梅雨前線が本州付近まで北上 続々と梅雨入りか
この先、梅雨前線は本州付近に停滞しやすくなるでしょう。近畿・東海地方では明日21日(金)頃、中国地方は明後日22日(土)頃、関東甲信・北陸・東北南部は23日(日)頃、東北北部は24日(月)頃に梅雨入りする見通しです。
関東甲信地方では過去最も遅い梅雨入りとなりそうです(これまで最も遅いのは、1967年と2007年の6月22日頃。統計開始は1951年)。
今年は全国的に梅雨入りが遅れていますが、本格的な雨のシーズンは、すぐそこまで迫っています。
一方、沖縄地方では今日20日(木)、「梅雨明けしたとみられる」と気象庁から発表がありました。沖縄地方では平年より11日も梅雨入りが遅れ、梅雨の期間は10日以上短くなりました。ただ、梅雨の期間の降水量は、那覇で平年の3倍以上となるなど、短い期間でも雨量が多くなりました。
今後梅雨入りする地域でも沖縄地方と同じように、梅雨入りが遅れても雨量が多くなる可能性があります。
●向こう1か月 九州から北海道にかけて降水量は平年並みか多い予想
今日20日(木)、気象庁が発表した1か月予報によると、この先1か月の降水量は、九州から北海道にかけての太平洋側で平年並み、日本海側で平年並みか平年より多い予想となっています。本州付近では梅雨入りしてから、たびたび前線の活動が活発になり、梅雨入り早々に大雨となる所もありそうです。
特に23日(日)頃は梅雨前線に向かって非常に湿った空気が流れ込み、九州から北陸にかけての日本海側を中心に、警報級の大雨となる恐れがあります。
いざという時の避難場所を確認しておくなど、早め早めの雨の備えを行っておきましょう。
一方、気温は全国的に平年より高い見込みです。梅雨明けした沖縄は真夏の厳しい暑さが続き、九州から北海道にかけても、体にこたえる蒸し暑さとなる日が多いでしょう。大雨とともに、熱中症に対しても注意が必要です。