明日11日(火)は、九州~東北にかけて広い範囲で晴れて、最高気温30℃以上の真夏日が急増する見込みです。真夏並みの強い日差しが照り付けるため、紫外線対策は万全に。気温が上がる午後は、山沿いや内陸中心に急な雨や雷雨に注意が必要です。
●11日(火) 広い範囲で晴れ 午後は山沿いで急な雷雨に注意
明日11日(火)は、本州付近は高気圧に覆われ、九州~東北の広い範囲で晴れるでしょう。
ただ、気温が上がる午後は、山沿いや内陸を中心に大気の状態が不安定となりそうです。発雷確率(雷が発生する確率)をみると、特に、東海~関東の内陸、北海道の東部で高くなっています。午後は内陸や山沿いを中心に、急な雨や雷雨に注意が必要です。
北海道は寒気を伴う気圧の谷の影響で雲が広がりやすく、雨や雷雨の所がありそうです。
一方、沖縄・奄美は梅雨前線や湿った空気の影響で雨や雷雨となり、激しく降る所もあるでしょう。梅雨末期の大雨に注意が必要です。
梅雨明けの平年は、沖縄は6月21日ごろ、奄美は6月29日ごろです。
●30℃以上の真夏日急増 熱中症に注意
今日10日(月)は、天気の回復が早かった西日本で30℃前後まで上がりましたが、関東は雨が止んだ午後も雲が多く、東京都心の最高気温は24.7℃と、1週間ぶりに25℃に届きませんでした。
全国アメダス900地点あまりの内、今日10日(月)は最高気温30℃以上の真夏日地点は南西諸島や京都市など20地点でしたが、明日11日(火)は、10倍の200地点近くで真夏日の予想です。
大阪市30℃、名古屋市・福井市・京都市32℃、大分県日田市は33℃の予想です。東京都心も29℃まで上がる見込みです。湿度も高めのため、かなり蒸し暑くなりそうです。
こまめに水分や休憩をとり、熱中症には十分に注意しましょう。
●九州北部~関東甲信 記録的に遅い梅雨入りか
今年の梅雨入りは、各地で遅れています。沖縄・奄美は5月21日(火)ごろ(平年より奄美は9日、沖縄は11日遅い)、8日(土)は九州南部(平年より9日遅い)、昨日9日(日)は四国(平年より4日遅い)で梅雨入りとなりました(速報値)。
今年は太平洋高気圧の北への張り出しが弱い、偏西風が平年より南へ蛇行などの影響で、梅雨前線の北上が遅れています。
この先は、梅雨前線は南西諸島~日本の南に停滞する日が多いですが、15日(土)以降は太平洋高気圧が強まり梅雨前線は本州付近に北上する見込みです。九州~関東で広く雨が降り、早ければこのタイミングで梅雨入りとなるでしょう。ただ、17日(月)には一時的に高気圧に覆われて、晴れる所が多くなるため、週末の梅雨入りが見送られると、関東甲信などでは記録的に遅い梅雨入りとなりそうです。
関東甲信地方の梅雨入りが6月後半(16日以降)にずれ込んだ年は7回あり、一番遅い梅雨入りは1967年と2007年の6月22日です。関東甲信の梅雨入りが6月後半(16日~)になると、2007年以来、17年ぶり。中国や九州北部は16日頃の梅雨入りとなると過去5番目に遅い記録になります。
●熱中症の応急処置ポイント
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。