土日の関東近郊のスキー場の天気です。関東は土日ともに平野部は晴れる所が多くなりますが、スキー場のある山では断続的に雪が降る見込みです。関東近郊の山では雪の量が増える所もあり、なだれに注意が必要です。また、北風が冷たく、凍える寒さになるでしょう。
●土日のスキー場天気 雪の強まる所も なだれに注意
土日の関東近郊のスキー場の天気です。
この週末は西高東低の冬型の気圧配置となり、上空には寒気が流れ込むでしょう。
関東は土日ともに平野部は晴れる所が多くなりますが、関東近郊の山では断続的に雪が降る見込みです。
特に明日9日(土)から10日(日)の午前中にかけては、雪の降り方が強まり、長野県や群馬県の北部を中心に、積雪の量が一気に増える所もあるでしょう。スキー場に向かう車は、当たり前のことですが、ノーマルタイヤは控えて、積雪や路面の凍結に十分な注意が必要です。
また、先週末は、全国各地でなだれの事故が相次ぎましたが、今週末も雪山ではなだれの発生しやすい条件が続きます。スキー場の滑走路外など、危険な場所や山の急斜面などには近づかないようにしてください。
10日(日)の午後は次第に雪がおさまり、日の差す所もありそうです。晴れると、雪面からの反射が強くなるため、日焼け対策も欠かせないでしょう。
また、週末は各地とも一日中、氷点下の気温です。その上、北風が冷たく、厳しい寒さになるでしょう。万全な防寒を行って、インナーなども暖かいものを選ぶと良さそうです。
●なだれの種類
雪が積もったり、気温が上がると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。