東海地方は、明日10日は、一時的に天気が崩れるものの、その後は、太平洋側の地域を中心に晴れの天気が続くでしょう。岐阜県山間部は曇りや雪の日が多く、まとまった雪となる日もありそうです。積雪となっている地域では、なだれや屋根からの落雪に注意してください。
●今朝は冷え込む
今朝は、寒気や放射冷却の影響で、各地で厳しい冷え込みとなりました。
名古屋市(千種区)はマイナス1.4℃を観測し、12月22日以来の冬日(最低気温0℃未満)となりました。山間部だけでなく、東海地方の平野部でも冬日となった所が多く、今季一番の冷え込みとなった地点も多くありました。
また、9日(火)14時現在の積雪の深さは、白川村:45センチ、飛騨市(河合):21センチ、飛騨市(神岡):14センチ、郡上市(長滝):7センチ、高山市:2センチです。
積雪の多い所では、なだれ注意報が発表されています。屋根からの落雪などにも注意してください。
●2週間天気前半:10日(水)~16日(火)
今夜は、次第に気圧の谷に伴う雲がかかるため、岐阜県飛騨北部の一部で、にわか雪となるでしょう。
明日10日は、気圧の谷の影響が残り、また、低気圧が本州南岸を東寄りに進む見込みです。晴れ間もありますが、一日を通して雲の多い天気となるでしょう。発達した雨雲や雪雲はかからない予想ですが、所々でにわか雪やにわか雨となりそうです。
11日(木)午前中も、気圧の谷の影響が残るため雲が多くなりますが、午後は各地で晴れるでしょう。
12日(金)は、北海道付近の低気圧から延びる寒冷前線が通過し、13日(土)は冬型の気圧配置となる見込みです。12日~13日は、岐阜県山間部は雪が降りやすく、13日は雪の量がまとまるでしょう。太平洋側の地域は大体晴れる見込みです。
14日(土)は岐阜県山間部の雪も止んで、広く晴れるでしょう。晴れる時間が長いため、日差しを有効にお使いください。
15日(月)~16日(火)は冬型の気圧配置が強まる見込みです。太平洋側の地域にも低い雲が流れ込むことがあり、変わりやすい天気となるでしょう。岐阜県山間部は雪の降りやすい状態が続き、まとまった雪となりそうです。
●2週間天気後半:17日(水)~22日(月)
17日(水)も、岐阜県山間部は雪が続くでしょう。なお、16日(火)~17日(水)頃は寒気の程度によっては雪の量がグッと増えたり、気温も更に低くなる可能性があるため、今後の降雪情報には十分注意してください。
18日(木)以降は、太平洋側の地域でも晴れ間は長続きせず、雨の降る日もある見込みです。岐阜県山間部は雲が多く、雪が降りやすいででしょう。
●なだれの種類は2つ
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇(せっぴ)や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。