この先、30日にかけては穏やかですが、31日大晦日は全国的に雨風強まり、荒天に。1日元日は北陸から北の日本海側で雪や吹雪に。短時間で積雪が急増する所も。雪の事故にはくれぐれも注意を。2日は日本海側の雪もおさまりますが、3日は広く天気が崩れ、都心も雨の可能性。
●明日28日 広く日差し 北陸など日本海側で一時雨や雷雨
今日27日は、北海道や東北の日本海側で断続的に雪が降り、積雪の増えた所もありました。今夜には北海道の雪の降り方は弱まるでしょう。
明日28日は、北日本も含めて、広い範囲に日差しが届きそうです。
ただ、低気圧が近づく北陸や東北の日本海側は、大気の状態が不安定です。日中は晴れていても、夜は急にザッと降る雨や雷雨にご注意ください。
気温は今日27日と同じくらいの所が多くなりますが、関東は雲がかかる時間が長くなり、気温が上がりにくいでしょう。東京の最高気温は10℃の予想で、日中もマフラーが欲しくなるような寒さです。暖かくしてお出かけください。
北日本や北陸は、冷たい風がおさまり、寒さが緩みそうです。
●大晦日は全国的に荒天 元日にかけて雪強まる所も
30日までは比較的穏やかですが、31⽇大晦日は、低気圧が発達しながら⽇本付近を進み、その後は次第に冬型の気圧配置となるでしょう。31日大晦日から1日元日にかけては、全国的に荒れた天気になるため、交通の影響などに注意し、外出される方は時間に余裕を持って行動してください。
九州は30日夜から雨が降りだし、31日朝には九州から関東、北陸まで広く雨でしょう。沿岸ほど雨や風が強まり、横なぐりの雨になる所もありそうです。東北や北海道は湿った雪が降り、大晦日の朝から短時間で積雪が急増する恐れがあります。
雨や湿った雪によって、雪の多い所では落雪や融雪事故が発生しやすくなるため、十分に注意してください。
31日大晦日のうちに、次第に冬型の気圧配置に変わるでしょう。上空に強い寒気が南下するため、北陸や東北は、はじめ雨の所も標高の高い場所から次第に雪に変わる見込みです。31日日中から中部山岳や北日本の日本海側は雪や風が強まり、吹雪になる所もありそうです。見通しの悪化による交通の影響などにご注意ください。
●1日元日 北陸から北の日本海側で広く雪 積雪急増も 太平洋側も風冷たい
1日元日は、北陸や北日本の日本海側は広く雪で、積雪が一気に急増する所もありそうです。また、雪や風が強まり、猛吹雪となる所もあるでしょう。視界が真っ白になるようなホワイトアウトになり、交通などに影響が出る恐れがあります。
標高の高い山では、大荒れの天気が見込まれるため、初日の出を見に、山登りを計画されている方は、警戒が必要です。
新潟県、北陸3県や長野県や岐阜県の高い山では31日大晦日の日中から猛吹雪となる恐れがあります。最新の情報をこまめに確認し、計画を見直す、中止にするなども検討するようにしてください。
関東から西の太平洋側は、元旦には日差しが戻る所が多く、「初日の出」が期待できそうです。晴れる太平洋側も1日には体感温度がガラッと変わり、北風が冷たい年明けとなるでしょう。初詣などの外出も、万全な防寒対策をなさってください。
●雪下ろしの注意点
明日28日から30日にかけては、日本海側の雪も一旦おさまるため、雪国では除雪作業に取り組まれる方が多いと思います。
安全に雪下ろしをするための注意点として、次の3つのことを改めておさえておきましょう。
(1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。
(2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。
(3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。
●お正月三が日 3日は雨の所も 積雪の多い所ではなだれに注意
2日は、日本海側の雪は次第におさまりますが、3日は寒冷前線が日本海から南下する見込みです。このため、北日本では湿った雪が降り、東日本や西日本の太平洋側でも一時雨がザッと強まる所があるでしょう。午後は北陸から北の日本海側で再び雪が強まる可能性があります。
お正月にかけて、積雪の多い所では更に積雪が増えるため、なだれが起こりやすくなるでしょう。年始にかけて、雪の事故に巻き込まれないように、十分ご注意ください。