21日(木)頃から冬型の気圧配置が強まり、今季最強の寒気が流れ込むでしょう。北海道から九州の日本海側を中心に雪が降り、警報級の大雪や猛吹雪の恐れがあります。道路の影響リスクが高くなります。
●北海道~北陸で雪 北陸を中心に大雪や猛吹雪の恐れ
北海道や東北は日本海側を中心に積雪となっており、道路の気象影響予測をみますと、19日(火)と20日(水)も影響があるでしょう。北陸も山沿いを中心に積雪や路面の凍結に注意が必要です。
21日(木)からは冬型の気圧配置が強まり、今季最強の寒気が流れ込む予想です。北海道から北陸では影響リスクがいっそう高くなる期間があります。日本海側を中心に大雪や吹雪となり、車の立ち往生が発生する恐れがあります。
特に「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」による活発な雪雲が流れ込む北陸(新潟県含む)では雪の降る量が多くなるでしょう。大雪や視界のきかない猛吹雪が予想されるエリアでは、不要不急の外出を控えてください。やむを得ず車を運転する場合は、冬用タイヤやチェーンの装着に加え、スコップや砂などの冬用装備を車に積んでおくようにしましょう。通行止めとなる可能性もありますので、迂回や通行ルートの見直しも検討してください。
関東北部の山間部や長野県、東海(岐阜北部)も、21日(木)は次第に雪が降り、積雪や路面の凍結に注意が必要です。
●近畿~九州も影響大
近畿から九州は20日(水)の午後から次第に影響リスクが高くなります。強い寒気の影響で、日本海側を中心に警報級の大雪となる恐れがあり、平地でも積雪となるでしょう。太平洋側にも所々に雪雲が流れ込みそうです。スタッドレスタイヤやチェーンの装着を義務付ける冬用タイヤ規制となる所が多くなるでしょう。ノーマルタイヤは危険です。車は冬の装備をなさってください。雪を伴って風も強く、見通しが悪くなる所もありますので、注意が必要です。
23日(土)頃まで強い冬型の気圧配置が続き、冬の嵐が続くでしょう。
道路ごとの影響については、tenki.jp道路の気象影響予測も参考になさってください。(気象予測に基づく影響予測ですので、実際の規制状況は道路管理者等の発表をご確認ください。)
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。