きょう24日は、二十四節気の「霜降(そうこう)」。霜がおりる頃とされていて、今朝は旭川で「初霜」が観測されました。北海道だけでなく、本州の内陸でも、霜がおりるほどの冷え込みになった所があります。はや霜に注意が必要です。
●「霜降」霜がおりる頃
きょう24日は、二十四節気の「霜降(そうこう)」。霜がおりる頃という意味で、冷え込みが強まって露が凍り、霜に変わるようになります。暦通り、霜がおりるほど冷え込んだのが、北海道や東北を中心とした本州の内陸です。
今朝は旭川で「初霜」が観測されました。平年より15日遅く、昨年より11日早い初霜となりました。
午前7時までの最低気温は、北海道十勝地方の陸別町でマイナス4.1℃、岩手県盛岡市薮川はマイナス2.2℃、長野県野辺山高原はマイナス1.5℃でした。全国のアメダスの70地点(富士山を除く)で、0℃未満の冬日になっています。また、盛岡で2.9℃と、この秋一番低い気温を観測しました。
●霜のおりる条件は?
「霜」とは、大気中の水蒸気が、地面や植物の葉の表面などに集まって凍った「氷の結晶」です。霜のおりる条件は、大きく2つあります。
1つは天気で、夜から朝にかけて穏やかによく晴れた時です。風が強かったり、雨や雪が降ったりした時は、地面付近がなかなか冷えないため、気温が低くても霜がおりない場合があります。
もう1つは気温で、目安は3℃~4℃以下まで下がった時です。ただ、気温が3℃~4℃以下だと、「氷の結晶」である霜がおりる寒さとは思えないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでポイントとなるのが、気温を観測する高さです。気象庁では、気温を観測する基準を、地面から1.5メートルの高さと定めています。さらに、予想気温も、地面から1.5メートルの高さが基準となっています。ただ、冷えこんだ朝は、ずっと立っていると足元から寒く感じられるように、冷たい空気は重いので、地面近くに溜まりやすくなります。そのため、地面から1.5メートルの高さで気温が3℃~4℃以下でも、地面近くでは0℃以下となり、霜がおりるのです。
秋の「はや霜」は、農作物に被害をもたらすおそれがあります。霜がおりると予想される時には、早めの対策を心がけてください。