
<ヤクルト2-1中日>◇27日◇神宮
中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22)が3度目の先発でも初勝利とはならなかった。6回85球、3安打1失点(自責0)と力投も味方の援護がなかった。8回に一時同点に追いついたため黒星は免れた。
4回2死二塁から内山に左前安打を許すと、ゴロの打球を左翼手川越がファンブルする間に二塁走者オスナの生還を許した。直前にオスナが二盗し、中日側がリクエストしたこともあり、間が空いた後だった。「タイムがかかった後の初球ちょっと甘かったので反省したい」と悔しがった。
6回には2死二塁でオスナに高め147キロ直球で空振り三振を奪った。「高めに直球をしっかり投げられた。球数が増えてきた中でも衰えることなく力強く投げられたのでよかった」と納得の1球だった。
5日DeNA戦(バンテリンドーム)では6回2失点もその間の援護は1点、16日巨人戦(東京ドーム)は6回1失点も同じく援護は1点。この日は6回1失点でその間の援護は0だった。井上一樹監督(53)は「抜群というわけではないにしても、夢斗(金丸)が持っているものはそれなりに出せた。いち早く勝ち星をプレゼントしてあげたい。選手たちも夢斗に勝ち星をという思いはあるはずなので、それを次には実現させてもらいたい」と評価した。
これまで次回は投げ抹消せずに中7、8日で次回登板する考えを示していたが「明日になったら分かると思う」と明言は避けた。