非常に強い台風9号はフィリピンの東から南シナ海へ進むでしょう。台風10号は日本から次第に遠ざかり、温帯低気圧に変わる見込みです。台風11号は発達しながら北上し、31日(木)から9月2日(土)頃にかけて沖縄地方に暴風域を伴って接近する恐れがあります。
●台風9号は南シナ海へ 台風10号は温帯低気圧に
台風シーズンが本格化しており、日本列島のまわりには3つの台風があります。
非常に強い台風9号はフィリピンの東を北西へ進み、南シナ海へと進むでしょう。台風が沖縄に直撃することはありませんが、沖縄の先島諸島を中心に海上では、29日(火)からうねりを伴って波が高く、しける所があるでしょう。
台風10号は日本の東を東進し、今夜までに温帯低気圧に変わる見込みです。日本から次第に遠ざかりますが、北日本の太平洋側では風がやや強く吹き、うねりを伴って波が高く、しける所があるでしょう。うねりを伴った高波にご注意ください。
●台風11号 暴風域を伴って沖縄に接近の恐れ
日本列島に最も大きな影響を与える恐れがあるのが台風11号です。
台風11号は、今後発達しながら北上し、31日(木)から9月2日(土)頃にかけて沖縄地方に暴風域を伴って接近する恐れがあります。沖縄地方では31日(木)から9月2日(土)頃にかけて暴風が吹き、大荒れの天気となる恐れがあります。台風本体の活発な雨雲もかかり、雨も強まるでしょう。沿岸の海域では、うねりを伴って大しけとなる恐れもあります。海岸付近には近づかないようにしてください。
また、西日本にも台風周辺の湿った空気が流れ込み、31日(木)から9月1日(金)頃は九州や四国などでは雨量が多くなる恐れがあります。太平洋側では高波にも注意が必要です。
最新の台風情報、気象情報にご注意ください。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。