きょう20日は、関東地方では大気の状態が不安定になるでしょう。午後は所々で雨雲や雷雲が発達し、関東北部では非常に激しい雨の降る所もありそうです。
●大気の状態が不安定 午後は雷雨や非常に激しい雨の所も
きょう20日、梅雨前線は本州南岸まで南下し、低気圧は三陸沖へ進んでいます。東日本の上空約6000メートルにはマイナス6℃以下の寒気が流れ込み、日中は気温が上昇するため、大気の状態が不安定となるでしょう。発雷確率も高くなっています。
関東地方は晴れ間が出ますが、午後は雲が増えて、関東南部の山沿いや関東北部を中心に所々で雨や雷雨になり、非常に激しい雨の降ることもあるでしょう。関東南部の平野部にも雨雲や雷雲が流れ込む可能性があります。帰宅時も天気の急な変化に注意が必要です。
●予想降水量
きょう20日に予想される1時間降水量はいずれも多い所で
関東地方北部:50ミリ
関東地方南部:20ミリ
あす21日6時までに予想される24時間降水量はいずれも多い所で
関東地方北部:100ミリ
関東地方南部:40ミリ
雨雲が予想以上に発達したり、同じ地域に停滞した場合は、警報級の大雨となる恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。落雷や突風にも注意が必要です。
●非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。