きょう11日、熱中症警戒アラートが今年最多となる22の都県や地方に発表。岩手県にも発表され、東北では今年初。熱中症の危険度が極めて高い気象状況になるため、万全の対策を。
●全国的に厳しい暑さ 関東は猛暑
きょう11日も全国的に厳しい暑さが続きます。最高気温は、沖縄や九州から東北で30℃以上の真夏日の所が多くなるでしょう。福岡は34℃まで上がる予想です。大雨の復旧作業にあたる際は無理をせず、こまめな水分補給や休憩を心がけてください。
猛烈な暑さが続く関東は、東京都心で36℃予想と、2日連続の猛暑日に。さいたまや前橋は37℃と、体温並みの暑さが続くでしょう。仙台は34℃と、東北でも猛暑日に迫る所がありそうです。
熱中症警戒アラートが発表されているのは、沖縄県の八重山地方と沖縄本島地方、奄美地方、鹿児島県(奄美地方除く)、宮崎県、熊本県、長崎県、徳島県、和歌山県、兵庫県、新潟県、三重県、愛知県、静岡県、神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、岩手県です。
今年最多となる22の都県や地方に発表され、東北地方では今年初めてです。
●熱中症警戒アラートとは?
熱中症警戒アラートは、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」です。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。
この暑さ指数が、全国を58に分けた府県予報区等のどこかの地点で、「33」以上と予想した場合、熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートが発表された所では、日頃から実施している熱中症対策を、普段以上に徹底することを心がけてください。
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。