中国地方は10日(月)にかけて、活発な梅雨前線が山陰沖に停滞する影響で大雨となる見込みです。特に山口県では雷を伴った非常に激しい雨が降り、10日(月)15時にかけての72時間降水量は山口県や島根県西部で300ミリを超え、500ミリを超えるところもあるでしょう。山口県はこれまでの大雨で地盤が緩んでおり、災害の危険度が高まる恐れがあります。
●山陰沖にのびる梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む
8日(土)から9日(日)は、山陰沖にのびる梅雨前線に向かって、上図で赤く塗られている部分の非常に暖かく湿った空気(暖湿気)が流れ込む見込みです。前線の活動が活発になり、大気の状態が不安定となるでしょう。
●山陰や西部を中心に大雨になる
予想される1時間降水量は多いところで30ミリ~60ミリで、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降る見込みです。西部を中心に降水量が増え、8日(土)の24時間降水量は山口県で100~200ミリ、山陰や中国山地沿いで50~100ミリが予想されています。
更に、9日(日)の24時間降水量は西部を中心に50~150ミリで、200ミリになるところもある見込みです。
●安全な場所への避難が難しい時
急激な降雨や浸水により避難することが難しい状態になった場合は、自宅や隣接建物の2 階等へ避難し、救助を待つようにしてください。山や崖から離れている部屋で身の安全を確保する必要があります。