あす7日(金)の関西は、きょうより暑さが一段と厳しくなり、猛暑の範囲が広がる見込みです。舞鶴や豊岡では38度まで気温が上がる予想で、体温を超える危険な暑さになるでしょう。気温の高い時間の運動や作業などは控え、涼しい場所で過ごすようにしてください。
●あす7日 関西は猛暑日地点増える 危険な暑さに
あす7日の関西は、南西から一段と暖かい空気が流れ込むことに加え、午前中を中心に晴れて強い日差しが照り付けるため、きょう6日よりさらに気温が高くなる見込みです。舞鶴や豊岡で38度、京都で37度、大津と奈良で36度と、猛暑日になる地点が続出する見通しです。あすは天気は下り坂で、徐々に湿った空気も流れ込んでくるため、気温に加え湿度も高くなり、体にこたえる危険な暑さになります。運動は控え、昼間の気温の高い時間の外出もできるだけ控えましょう。エアコンを利用するなど、出来るだけ涼しい環境で過ごすようにしてください。
●舞鶴や豊岡に猛暑をもたらすフェーン現象とは?
「フェーン現象」とは、水蒸気を含んだ空気が山を越え、乾燥した空気となって山を吹きおりると、気温が高くなる現象です。関西では南寄りの暖かい空気が流れ込むと、北部の舞鶴や豊岡の気温が一段と高くなり、暑さが厳しくなります。
① 例えば、図の右から左へ風が吹く場合、風上の平地の気温が30℃だとすると、この風が高さ2000メートルの山をのぼる時、100メートル上昇する毎に0.65℃気温が下がります。山頂付近の気温は風上の平地より低い17℃になります。
② 山頂付近に向かうにつれて気温がどんどん下がることにより、空気中に含まれる水蒸気が冷やされて、小さな水の粒になります。この水の粒は空気中をただよう雲や霧などに変わり、空気中の水分が減ると、乾燥した風になります。
③ 乾燥した風が山をおりる時には、100メートル下降する毎に1℃ずつ気温が上がるので、風下の平地の気温は、風上の平地より高い37℃になるのです。
湿度が変わると、気温の変化する割合も変わることが、フェーン現象の発生原因です。