この先は、全国的に高温傾向。北日本や北陸から山陰の山沿いなど、積雪の多い所では、雪どけが進むため、落雪やなだれに注意が必要。東北から九州では、連日、花粉が大量飛散に。万全の対策を。来週には、桜開花の便りが届くかもしれません。
●1週目(7日～13日):関東から西は連日20℃前後
あす7日(火)から9日(木)は、高気圧に覆われて、全国的に晴れる見込みです。日差しとともに、気温が上がり、各地で4月上旬から中旬並みの暖かさとなりそうです。日中は上着が必要ないほどでしょう。東北から九州の広い範囲で花粉が大量に飛散する見込みです。マスクや花粉対策用のメガネなどで、しっかりと対策をしてお過ごしください。
10日(金)は、気圧の谷の影響を受けるため、北海道から関東にかけて雨が降るでしょう。気温が高いため、北海道や東北でも雪ではなく、雨の降る所が多くなりそうです。雨で雪どけが進むため、積雪の多い所では、道路の冠水などにご注意ください。
11日(土)から12日(日)は、高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。春本番の陽気で、お出かけ日和になりそうです。昼間は過ごしやすいですが、朝晩との気温差が大きくなります。服装を調節して、体調を崩さないようにお気をつけください。
13日(月)は、前線が日本付近を通過するため、各地で雨が降るでしょう。
●全層なだれ 自動車並みの速度で雪が滑り落ちる
気温上昇に伴い、積雪の多い所では、雪どけが進み、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、山の斜面に積もった雪が崩れ落ちる現象で、大きく、「表層なだれ」と「全層なだれ」に分けられます。
「表層なだれ」とは、先に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。これは、1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇(せっぴ)や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
次に、「全層なだれ」ですが、こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。
この先、高温傾向で、「全層なだれ」が発生しやすくなります。全層なだれでは、雪が滑り落ちる速度は、自動車並み(時速40～80㎞)といわれています。万が一、なだれに遭遇した場合は、なだれの流れの端に向かって、横に避難するようにしましょう。
●2週目(14日～19日):高温傾向が続く 万全の花粉対策を
14日(火)から16日(木)にかけては、雨の降る所が多いでしょう。北日本には、一時的に寒気が流れ込むため、北海道では、雪の降る所もありそうです。路面状況が変わりやすくなりますので、車の運転などご注意ください。
17日(金)は広く晴れますが、18日(土)から19日(日)は関東から九州で雨の降る所が多いでしょう。
気温は平年並みか高く、晴れる日は、日差しが暖かく感じられそうです。東北から九州では、晴れる日は花粉の飛散が非常に多いでしょう。今年は、例年より飛散量が多くなる見込みで、ピークの時期も長引く可能性があります。例年以上に万全の対策でお過ごしください。
●桜の開花は?
この先、気温が平年を大幅に上回る日が多いため、桜の開花は平年より早い所が多いでしょう。
最新の予想では、今年の桜の開花は、14日(火)に福岡と高知でスタートし、東京では18日(土)に開花する予想です。来週には、桜開花の便りが届くかもしれません。
3月末までに、九州から東北にかけて広い範囲で開花するでしょう。その後、桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡って、4月25日に函館、26日に札幌で開花する見込みです。
