きょう29日は、低気圧や局地的に雨雲が発達しています。鹿児島県屋久島町では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降った所があります。この後も西日本や東日本の太平洋側沿岸部を中心に局地的な激しい雨や落雷、突風にご注意ください。
●局地的に雨雲発達
きょう29日は、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。
局地的に雨雲が発達し、未明には、鹿児島県屋久島町尾之間で1時間に57.0ミリの非常に激しい雨、屋久島町小瀬田で1時間に47.5ミリ、十島村中之島で1時間に43.5ミリなど激しい雨が降りました。
午前5時半現在も、九州から東海にかけて雨が降っていて、所々に活発な雨雲がかかっています。きょう29日からあす30日にかけて、西日本や東日本の太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。滝のように非常に激しく降る所もありそうです。
また竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうにも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
●激しい雨とは?
激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。
激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。