日本気象協会は、「冬用タイヤ準備前線」を発表。北海道や東北の一部や関東・甲信の内陸部では、10月までに冬用タイヤなどの冬道準備の必要があります。本州の標高の高い峠道を走行する方も、11月前半までに冬用タイヤを装着するなど、早めの冬道準備をお願いします。
●「冬用タイヤ準備前線」発表
北海道や東北の一部では、10月までに冬用タイヤを準備する必要があります。また、関東・甲信の内陸部は冷え込みやすく、降雪はなくても路面凍結に注意が必要です。まだ冬道準備が完了していない場合は、早めの対応をご検討ください。
11月後半になると寒気が南下しやすく、本州の標高の高い峠道では積雪の可能性があります。11月前半までに冬用タイヤを装着するなど、早めの冬道準備をしましょう。
毎年、冬期の道路では、冬用タイヤではない「ノーマルタイヤ」のまま冬道を走行することによるスリップ事故や車両滞留が多く発生しています。
●ノーマルタイヤの危険性 雪道では必ず「冬用タイヤ」の装着を
雪道では、タイヤチェーンや冬用タイヤを装着した車での走行が法令で義務付けられています。
「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御されてしまい、大きな事故につながりかねません。
雪道を時速40kmで走ったときのブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
また、「タイヤチェーンがあれば冬用タイヤはいらない」わけではありません。タイヤチェーンを巻いたノーマルタイヤは、雪道を前に進むことはできるようになるものの、ブレーキのききが悪く危険です。
事故を起こして後悔しないよう、降雪に備えて早めに冬用タイヤを用意しましょう。
なお、新品の冬用タイヤには慣らし走行が必要です。
新品の冬用タイヤを購入したらすぐにタイヤ交換を行い、雪が降る前までに、距離にして100kmくらいを目安に慣らし走行をしましょう。
新品を用意する予定の方は、より早めのタイヤ交換を心がけてください。